運命束縛〜逃げられない神隠し〜

神様の罰 ページ7

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『神様に………お祈りですか？』



「あんたらもここの森に入る時に祈りをささげたんだべな？」









祈りを………捧げる……？









『…………いや……捧げてないと………思います…。』







そう言うとさっきまで90度に曲がっていたお婆ちゃんの腰がピーンと伸びた。







『うへっ!?』



「あんたら、何しとるだ!?


祈りを捧げんでこの森に入ったらどげんなってもおかしくないべよ!?」









お婆ちゃんの早口さに

ついて行けず、少し困っていると……









目黒「……Aちゃん、このお婆ちゃんは…？」



『あっ……目黒先輩！！』









救世主登場………！！


お婆ちゃんは目黒先輩を見て

ニコッと笑った。









「あら、イケメンだこと。


あんたら、気をつけないけんよ。





神様の罰が当たるかもしれんから。」









お婆ちゃんの言うことが正しければ

もしかして…………





その罰って……………









『神隠しとか………ないですよね………？』









バクバクなる心臓を押さえながら聞く。









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しばらくの沈黙の後…………

お婆ちゃんは眉間にシワを寄せながら









「それが罰じゃよ。」








と言い残し、去って行ってしまった。









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え!?嘘でしょ!?


神様の罰は…………神隠し!?









目黒「変わったお婆ちゃんだね…。


………もしかして、信じてる？」





『い…………いやぁ……まさか！！』









目黒先輩は爽やかな笑顔を見せてから

また走りに行ってしまった。









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また、一人宿舎の前に取り残される。









あのお婆ちゃんの話が……



本当だったら………………









先生と、部員5人は……………








『神隠しにあってるの…………？』









小さく呟いた瞬間


冷たい強風がビューッと吹き寄せた。









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まるで、神様が



“その通りだよ”





と、言っているかのように。









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