・ ページ9
・
ラウールくんが皆のもとへ戻ろうとした時、
ちょうど松村先輩と美香先輩が宿舎から出て来たのが見えた。
相談した結果、どうなったんだろ……
なんて、気にしながら
ラウール「ありがとうございました!!」
『は〜い』
ラウールくんが皆のもとに戻って行くのを見届ける。
美香「あ!Aちゃん!!」
美香先輩はダッシュでこちらに走ってきた。
松村先輩は少しこっちを見てから
皆の方に戻って行く。
『どうなりましたか?』
美香「とりあえず、練習はやめて先生達がどこに行ったのかを探すことになった。
心配だしね………。」
眉毛を少し下げて私に優しく笑いかける美香先輩に、
あのことを言おうかどうしようか
迷ってしまう。
“神隠し”
私が言っても、説得力ないよな……
普段から、怖がりだし………
そういう話信じやすいし………
かと言って、目黒先輩に説得してもらうのも………
ちょっとね……………。
・
美香「Aちゃん、何か言いたいことある?」
『へっ!?』
美香「顔に書いてある(笑)」
そこまで、私って分かりやすいかな……?
バレたもんは仕方ない……。
思いきって言ってみるか!
『あの!先生達がいなくなったのって……
神隠しが原因じゃないでしょうか!?』
私は腹から声を出して、
必死さをアピールした。
美香先輩は目を丸くしちゃってるけど………(笑)
『…………すみません。やっぱり忘れてください…。』
救急箱を持って、もとの場所に戻ろうとすると……
美香先輩に手首を掴まれた。
美香「それって、腰の曲がったお婆ちゃんから聞いた?」
まさかの答えに口をパクパクさせてしまう。
『そ………そ……そうです!!
何で知ってるんですか………?』
美香「私と北斗も…………言われたの。
神様にお祈りがなんとか………って。」
・
あのお婆ちゃんは松村先輩と美香先輩にもその話をしてたの?
一体何のために?
・
怖がらせるため………?
それとも…………本当に
“神隠し”
は存在するから…………
その忠告をしてくれたの……?
・
・
ますます謎は深まっていくばかりだ。
・
824人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スマイル(プロフ) - LOVEさん» ありがとうございます!感動してもらえてよかったです! (2021年8月29日 19時) (レス) id: 5c84b49db6 (このIDを非表示/違反報告)
LOVE - 何かホラーなのに感動した! 北斗が……うん、廉くんが切ない… 面白かったです! (2021年1月5日 16時) (レス) id: ebb56eccf7 (このIDを非表示/違反報告)
スマイル(プロフ) - ke_mero16さん» ありがとうございます!!前作も読んでくださってたんですね!?嬉しいです!!最後の廉くんで感動していただけてよかったです。そこが狙いでしたので(笑)次作も出来次第よろしくお願いします! (2020年6月21日 22時) (レス) id: fa4e9d81aa (このIDを非表示/違反報告)
スマイル(プロフ) - さきさん» ありがとうございます!!毎日の楽しみになれていたようで…!嬉しいです♪次作もでき次第読んでくれたら嬉しいです!! (2020年6月21日 22時) (レス) id: fa4e9d81aa (このIDを非表示/違反報告)
スマイル(プロフ) - みあさん» はい!楽しみにしていてください! (2020年6月21日 22時) (レス) id: fa4e9d81aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:スマイル | 作成日時:2020年5月27日 18時