～私の知らない過去～【FFI編】第６幕 (ページ35)

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A『ありがとう…』

私は体を起こし、男の子にお礼を言った。

フィディオ『A!!! 大丈夫だった!!?』

A『うん！この人が助けてくれたの！
　ねえ、名前は何て言うの？』

ヒデ(５歳)『オレは、中田英寿。
　みんなからはヒデって呼ばれてる。』

A『ヒデさんだね！
　あたしは南野A!! 助けてくれて、本当にありがとう!!』

ヒデ『っ……お礼なんていいよ///』

フィディオ『Aを助けてくれてありがとう！
　オレはフィディオ・アルデナ』

ヒデ『Aに、フィディオだね？

　キミ達も、サッカーが好きなのかい？』

A『うん！大好きだよ！
　いつか、大きな舞台でサッカーするのが夢なんだ！』

フィディオ『オレも、世界一のサッカー選手になりたいんだ！』

ヒデ『オレもサッカーをやってるんだ！』

A『ほんと!? じゃあ、シュート見せてよ!!』

フィディオ『オレも見てみたい！』

ヒデ『もちろん！』

空き地に戻り、ヒデさんのシュートを見せてもらう事になった。

ヒデ『いくよ!!!!』

ヒデさんはオーバーヘッドキックでシュートを打ち込んだ！

シュートはゴールに音を立てて突き刺さった!!!

A『ーーすごいすごい!!!
　あんなシュート見たことないよ!!!//』

フィディオ『かっこいい!!!//』

私達な歓声をあげた。

ヒデ『そんなに誉めてくれると照れるな……//』

A『ヒデさん！あたしにも今のシュート教えて!!!』

ヒ・フィ『えぇっ!!!?』

A『あたしもヒデさんみたいなシュートを打ちたい！
　お願い！教えてください!!』

ヒデ『でも……』

A『それに、ヒデさんみたいに強くなれたら……

　もっとサッカーが好きになると思うんだ!!』

ヒデ『……キミの笑顔には勝てないな。

　分かった！教えるよ！

　でも、オレは今日しかここには居られない。
　だから、今日でシュートを覚えることだね』

A『大丈夫です！
　ドンと来いですよ!!』

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A「それから特訓をして、今の私があるってわけ！」

ヒデ「Aも随分、サッカー上達したね！」

A「いやぁ～//」

ヒデさんに誉められて、本気で嬉しく思った。

男子((ムッ……))

マルコ「ってか、教えろよフィディオ！」

フィディオ「はいはい、ゴメンナサイ」←