～私の知らない過去～【FFI編】第６幕 (ページ18)

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～２４６～フィディオside ページ18

―フィディオside―

オレは今、部屋の中で悩み事を抱えていた。

今日、ミスターＫのいう必殺タクティクスの練習をしたが、

その練習方法は、ドリブルをしながら次々にボールを交わすという無茶なもの。

だからオレ達のチームには、ミスターＫを信用している奴は少ない。

いや、もはやオレだけと言っていいだろう。

でも、オレは自分の部屋で送られてきたDVDを見て驚愕した。

そして分かったんだ。

ミスターＫの言っていた言葉の意味が………。

フィディオ「９時か……」

オレは時計を見ながら迷っていた。

フィディオ「………A………」

Aの事で………。

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A『片想いってやつさ……///』

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フィディオ「はぁ………オレってほんと意気地ないな……」

溜め息をこぼす。

Aの顔が頭にちらつくだけで、胸が苦しくなる。

あの恥ずかしそうに俯く表情…………

あんな顔するAは見たことが…………あるか。←

Aの好きな人………か。

知りたいようで知りたくない……矛盾してる自分が嫌になる。

フィディオ「……しっかりしろよオレ……!!!

　もう思い切って、A本人に聞いてみればいいじゃないか!!!!!////」

ｶﾞﾁｬｯ!

マルコ「うるさいぞフィディオ。何１人で叫んでるんだ？
　もう９時だぞ？分かってるのか？
　大事な事だからもう一回言うぞ？もう９時だぞ？」←

フィディオ「え？勝手に覗かないでよ!!!」←

マルコ「女子校生かっ!!! 明日は試合なんだから、早く寝やがれ」←

マルコは出て行った。

フィディオ「そうだよな………明日は大事な試合なのに……。
　こんな気持ちのままで……Aと戦うなんて………

　そんなの、絶対に嫌だ………!!!!」

オレは決心して、机に上がってる携帯を手に取った。

Purururu………

部屋中に、電話の呼び出し音が響いた。