〜６０〜 ページ16
ヒロト「は？」
私の発言に、ヒロトは目を丸めた。
ヒロト「何言ってんの、お前。」
A「そのまんまの意味だ！
私がキーパーするから、思いっきり蹴ってこい!!」
そう言い切ると、ヒロトはさっきの驚いた表情から口角を上げた。
ヒロト「ぷっ……はは！
その発想は無かったな。」
A「どうするんだ？ やるのか？」
私の問いかけに、ヒロトは不敵な笑みで答えた。
ヒロト「いいぜ、やっても。
どうせ止められねえんだからな。」
・
私はキーパーグローブをはめて、ゴールの前に立った。
ヒロトはＰＫのラインにボールをセットする。
キーパーなんてやった事無いけど、功大や円堂のフォームを思い出してマネてみる。
改めてゴール前に立つと、すごい緊張感だ。
相手がヒロトっていうのもあるけど、
功大も円堂も、こういう視点でチームを支えていたんだな……。
ヒロト「オレはいつでもOKだぜ。」
１人で思いを馳せていた最中、ヒロトの声で現実に呼び戻された。
A「私もOKだ！ 来い!!」
腰を低くして、私もシュートを受け止める体制をとった。
シンと静まり返った空気がグラウンドを包む。
目の前の相手だけに集中し、その時を待った。
そして、ヒロトが足を踏み出した瞬間に空気が張り詰めた事も感じ取れた。
ヒロト「はあっ!!!」
ヒロトの蹴ったシュートは、真っ直ぐ私の方に向かってくる！
A(真正面……もらった！)
しかし、両手でとめようとした時、シュートは右に弧を描いた！
A「なっ……!?」
反応はしたが、ボールに手が届かない……！
届かないと認識する前に、私は自分の右足を上げていた。
そしてその右足に、ボールがちょうどおさまる。
だけど、シュートの威力でそのままゴールに自分ごと入れられそう……！
ヒロト(勝ったな……)
ここまでは本当に一瞬の出来事だけど、私は頭で理解する前に体が動いていた。
そんな私が、窮地のこの状況でとった行動は……
右足にブレイブショットを打つときと同じようなパワーをためる事だった。
A「はあああ!!!」
そして、ヒロトのシュートを自分のパワーで跳ね返した！
ヒロト「っ……!!」
跳ね返ったボールは真っ直ぐにヒロトの方へ向かっていき、
呆然とするヒロトの横をかすめて、通り過ぎて行った。
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青碧(プロフ) - ミカさんお久しぶりです、青碧でございます!久々に覗いたらいつの間にかアレスを書かれていてびっくりしました!お早い!!お話の展開が良くて楽しく読ませていただきました+*多忙かとは思いますが変わらず応援しております!! (2022年4月26日 13時) (
レス) id: cf763a1038 (このIDを非表示/違反報告)
媛乃ミカ(プロフ) - きざみんさん» コメントありがとうございます!! ちまちま更新ですが、ちょっとずつ書いていこうと思います！ 頑張りますので、読んでいただけると嬉しいです！(* ´ ▽ ` *) (2022年3月16日 19時) (レス) @page32 id: 7ddf859fc8 (このIDを非表示/違反報告)
きざみん - 続きが気になります！更新頑張って下さい！ (2022年1月23日 10時) (レス) @page31 id: 9835f2cbf2 (このIDを非表示/違反報告)
媛乃ミカ(プロフ) - ラキさん» コメントありがとうございます!! 更新が遅くて申し訳ありません…m(_ _)m ちびちび更新ですが、これからも読んでくださると幸いです！(*＾▽＾*) (2021年6月2日 4時) (レス) id: 7ddf859fc8 (このIDを非表示/違反報告)
ラキ - 続きがすごく気になります！これから頑張ってください！応援してます！ (2021年5月10日 9時) (レス) id: fd6767c807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：媛乃ミカ | 作成日時：2019年4月14日 1時
