似たり寄ったり ページ6
〜heavenのVIP〜
ﾏｻﾄ「#あ！」
長尾「あ...」
詩織「あれ？２人、知り合いだった？」
長尾「同窓会で、少しね(笑)」
ﾏｻﾄ「#酔い潰れた詩織を俺に押し付けて、姉貴を連れ去った奴！」
詩織「あっそう(笑)。」
長尾「紹介してくれるの、この人？
それに姉貴...って。
A、一人っ子だし。
それとも元旦那さんの関係者？」
詩織「Σはぁ？！長尾、あんた。
浩史さんの知り合いなの？」
長尾「Σはぁ？浩史って誰？！
姉貴...ってことは、
義理なのかと思ったの。」
詩織「そっちね(笑)。
この人は幸田マサト、ここのオーナー。
マサトは、昔からAを慕ってて、
マサトが願望も込めて《姉貴》って呼んでたの。
紹介したいのは、彼のお兄さん。
彼のお兄さんが、Aの当主時代に、色々手伝ってたの。
だから、よく分かるんじゃないかな。」
長尾「そう。」
ﾔﾏﾄ「すみません、お待たせしました。
幸田ヤマトです。」
ヤマトは時間通りに来た。
長尾が早く来すぎただけだった。
そして２人は、話を始めた。
詩織とマサトはVIPROOMから出ていく。
ﾏｻﾄ「俺、アイツ嫌い！」
詩織「何？(笑)」
ﾏｻﾄ「自分がモテるって分かってて、
女を食い物にするような。
根性、曲がってる！」
詩織「マサトがそれを言う？(笑)」
ﾏｻﾄ「何か、猫かぶりなんだよ！アイツ！」
詩織「分からなくは無いけど...」
ﾏｻﾄ「姉貴の初めてが
アイツじゃなくて良かった(笑)！」
詩織「ヤマトで良かった！
とも、思えないけど？(笑)」
マサトの長尾の印象が悪い理由を、
詩織は、茶化しながら聞いていた。
詩織はマサトの言ってる事、理解出来た。
長尾と、幸田兄弟の、
女の扱いの違いがあるとするなら。
《自己中心的》と《他力本願的》
言葉にすると、お互い、似たり寄ったり。
《イケメン》
《女にモテるのを分かってる》
《取っ替え引っ替えの遊び人》
《女に本気にならない》
唯一違うとしたら、
女を本気で愛した事があるのは、
幸田兄弟の方。
その女が《AA》なのだ。
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作者名：アヤコ | 作成日時：2017年11月20日 17時
