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馬淵「ヤマト、お帰り｡」
事務所にいたのは馬淵と日比野だった｡
ﾔﾏﾄ「ただいま帰りました｡」
日比野「Aは？」
ﾔﾏﾄ「居るわけ無いでしょ」
詩織「A？...どうして？」
馬淵「なら､言葉を変えよう｡
黄 聖華は？」
ﾏｻﾄ「黄 聖華？ 誰？それ｡」
日比野「以前、此所に遊びに来た
黄さん覚えてるか？」
ﾏｻﾄ「はい...」
馬淵「彼の婚約者、いや違う｡
本当の婚約者は別人でね｡
今はその婚約者の戸籍上の妹に成り済ました｡
今は､幸田ヤマトの婚約者｡
それがAA...だろ？」
ﾔﾏﾄ「ｸｯ､ｸｯ､ｸｯ(笑)」
詩織「Σは？」
ﾏｻﾄ「Σえ？」
馬淵「#ヤマト...何が可笑しい？」
ﾔﾏﾄ「流石っすね(笑)
自分の地位と名誉を得る為なら
守る為なら...
大親友の夫婦も､その娘も､
後継ぎにした俺すらも、
貴殿方には《手札》の１つ｡
ですか？(笑)」
ﾏｻﾄ「Σ#ヤマトっ！幾らなんでも失礼」
ﾔﾏﾄ「手札は１枚でも多い方が良い｡
でも貴殿方が本当に欲しかったものは...
当主としてのAだった｡
自分の全てを守る為に!!」
詩織「そんな訳無いじゃん!!
馬淵さん達は､本当にAを
自分の子どもの様に思ってた｡
だから20年以上待ってたんじゃない！」
ﾏｻﾄ「確認したいのですが...馬淵さん｡
日比野さんが詩織と出会ったのは、
偶然ですよね？」
日比野「Σ何を言って」
馬淵「#当たり前だろ！」
詩織「Σ止めて!!
例え私達の出会いが仕組まれたものだとしても､私達が愛し合えたのは奇跡だから!!
それはヤマトとAにだって言える事。
でしょ？日比野さん...」
日比野「あぁ(笑)」
ﾔﾏﾄ「まぁ､２人がそれで構わないなら､
俺が口出す事でもねぇからな｡
それに、此方の手札を全部見せるようなバカな事はしませんよ(笑)」
詩織「Aは生きてるの？」
ﾔﾏﾄ「自分で調べろよ｡
日比野さんでも馬淵さんでも使って｡」
詩織「ヤマト...#最低!!」
ﾔﾏﾄ「最低次いでに１つな。
お前ら...命狙われてる。
マサト、早くその怪我治せ｡」
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作者名：アヤコ | 作成日時：2017年11月20日 17時
