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思い出話 ページ41

奏「あーぁ(笑)。

意気がっちゃって...(笑)」


宏人「#うるさいっすよ!」


奏「あんまり飲み過ぎんなよ!

その内、大人になるんだし、
焦る必要ないと思うけど。

まぁ、意気がる気持ち...
分からなくねぇけど(笑)。」


軽く宏人の頭を撫でて、店の奥に行く奏。


宏人達が溜まり場にしていた店。

《ブルーローズ》のマスターはA奏だった。

酒を覚えたのも、煙草を始めたのも《ブルーローズ》


カランカラン♪


岡崎「大迫..#またお前!

マスター!営業停止にするぞ!」


奏「不良警官が良くいうよ(笑)

今だって、サボりに来てるんだろ?」

岡崎「バレた?(笑)」

宏人「#バカじゃねぇ!」


岡崎「何...喧嘩で負けた?(笑)」

宏人「#負けねぇよ!」


奏「女に振られた?(笑)」

宏人「#振られねぇ!

女に真剣になんかなれっかよ!」


岡崎「マスターの前でそれを言う?」

奏「1人の女を真剣に愛せない。

そんなの寂しい人生だね(笑)」

宏人「いつかそんな女に出逢えたら...

でも今は無理っす#」


岡崎「じゃ、荒れてる理由は?」


宏人「...大人になんてなりたくねぇ!」


岡崎「#はぁ?!

今のお前のやってる事、大人の真似事だろ?

何をごちゃごちゃいってんだか(笑)

つまんねえ大人になるか、ならねぇか。

自分次第だろ?」


奏「居心地の良い場所から、外に出るのは

...案外勇気いるからね。」


宏人「マスター」


奏「逃げ出したい訳じゃない。

大好きで大切な人もいる。居心地も良い。

でも、そこにずっと居るのは...
何か間違ってる気がする。

全てが漠然としてる...そんな感じか。

でもさ。

自分の人生は自分のものだろ?

自分自身の人生に、覚悟と責任取れるの、
他の誰でもねぇ。

どう生きるか、決めるのはお前次第。

敷かれたレールを歩く人生も、
其なりの覚悟と忍耐が必要。

やみくもに生きて行くのも、
そりゃ大変だろうな。

でもさ、今のお前が、将来のお前を作ってく。

一生懸命、足掻いて、もがけば
良いんじゃねえの?(笑)」


宏人「まずはアイツの根性、

叩き直してやる!」


宏人は差し出されたお酒を飲み干して、
《ブルーローズ》から出ていく。


奏「いいね(笑)、若いって。」

岡崎「...もし、娘ちゃんがアイツみたいな奴を《彼氏》ですってさ」


奏「#はぁ?」

岡崎「何でもないっす...」


※似てると思うけどな...

マスターと大迫...

自然が成せる技→←裏家業



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作者名:アヤコ | 作成日時:2017年11月20日 17時

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