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決意 ページ37

馬淵「ヤマト!どうだった?」


ヤマト「すみません...人違いでした」

宏人「本当にすみませんでした!」


澄江「そう...なら仕方無いわね...」


ヤマト「馬淵さん...俺、

馬淵さんの後継ぎになる為の約束。
守れなかったです。

凄く格好悪いんですけど、
辞めさせて下さい。」


馬淵「そう言うと思ったよ...」

澄江「あなた!そんなの仕方無いじゃ」

馬淵「愛した女も守れなかった。
馬淵の後継ぎも首になった。

想像以上に、厳しい世間の目を浴びるが、
それも覚悟した上なんだろ?」


ヤマト「覚悟はしてます...

でも耐え切れないと思うので、
少し海外でも回って来たいと思います。」


宏人「なんだよ、やけに素直だな(笑)」


ヤマト「先輩...

今の俺...凄い格好悪いっすよね。

愛した女には逃げられ、
やっと手にした地位も手離すんです。

少し、労ってくれても良いんじゃ?」


宏人「労るんじゃなくて、可愛がってやる」


宏人はヤマトの髪を<グシャグシャ>した


ヤマト「幾つになっても先輩は先輩か...」


馬淵「ヤマト...後継ぎは誰が良い?」

澄江「マサトじゃないの?」


ヤマト「俺が決めるなんて可笑しいっすよ。

当分の間、俺の代理も務まるとは思いますけど、正式な後継ぎは、馬淵さん達で決めて下さい。

マサトの意思も聞いた上で、
決めて頂けるならそれは助かりますけど、
マサトも大人なんで、大丈夫でしょ(笑)

それじゃ失礼します。」


ヤマトと宏人は馬淵の家を出た。

2人はそのまま、宏人の家へ。


宏人「良いんだな?」

ヤマト「はい(笑)」


宏人「現金な野郎だな(笑)」

ヤマト「いつか...

馬淵さんにはバレるんだろうけど、

既成事実さえ作ってれば。」


宏人「腹黒いなぁ〜(笑)」


ヤマト「馬淵さんの教えとは逆です。

既成事実を作られる前に止める。

全て、先手だと言われて来ました。

ま、アイツもその手口を知ってるので、
そこをついてきた...。

上手い具合にやりましたよね(笑)」


宏人「とにかく頼んだ。頑張れ!」



それから、ヤマトの馬淵さんの後継ぎが首になった話は一気に広まり、ついでにAが行方不明のままの話も広まった。


それから少ししてからヤマトは
逃げるように海外へと向かった。


真実と本意は...宏人以外知らずに。

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作者名:アヤコ | 作成日時:2017年11月20日 17時

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