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ピンポーン
「是。这是谁?」
ヤマト「...聖華、你有奥卡吗?」
たどたどしい中国語で応答したヤマト。
これが合ってるのかさえも微妙。
宏人「大丈夫か?今ので?」
ヤマト「なら先輩が言ってくださいよ#」
勝手に門扉が開く。
門扉を潜って、アプローチを歩く。
宏人「でけぇー家...」
ヤマト「当主時代のアイツの家と
変わらないっすよ。」
宏人「...可哀想。」
ヤマト「こんな広い家に1人で...ですか?」
宏人「分かってるじゃん(笑)」
ヤマト「まぁ...」
ばつの悪そうな顔をするヤマト。
その顔を見て、全てを察する宏人。
宏人「素直じゃねぇーな(笑)」
ヤマト「#生まれつきっす!」
玄関に付くと、
お手伝いらしき人に案内される。
通された部屋で、出されたお茶を飲んでたら、
部屋の扉が開いて、入ってきた女性。
ヤマト「Σ何で?!」
宏人「確か...貴女は...」
多香子「お久しぶりです。
聖華の姉の、黄 志玲です(笑)」
そこに現れたのは、多香子だった。
多香子「ここは...どなたから?」
宏人「翔琉と尊琉からです。
2人も凄い困ってました。
Aは病院に居る筈だと。」
多香子「なら...病院に行かれたら?」
ヤマト「行きましたよ!
尊琉達にも確認させました!
でも、...「出ていった」としか。
A...いや、聖華は何処ですか?」
多香子「やっぱり...
あの子を日本に帰すんじゃなかった。
あの子を止めるべきだった。
貴殿方が此処に辿り着いたなら、
日本の人達にもバレるのは時間の問題。
はぁ〜...」
宏人「A...
聖華は何処が悪いんですか?
移植でも何でもします!
検査して貰えませんか?」
多香子「あの子を...
助けたいのは、私も同じ思いです!
でもあの子が、それを望んでは...」
ヤマト「何故ですか?
日本には尊琉も翔琉も愛瑠もいる!
Aも、円城寺も、馬淵の家も、
Aを必死に探し...」
ヤマトは途中で話を止めた。
宏人「ヤマト?どうした?」
ヤマト「もしかして...
ご両親の事故の件から、何か別の...」
多香子「あの子は
日本を捨てた理由、
この国に居る理由、
自分の命を掛ける理由、
全ては日本に居る人達を護る為だとしか言わないんです!
あの子を助けられますか?」
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作者名:アヤコ | 作成日時:2017年11月20日 17時