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まだ冷めきってなかった
身体の火照りがぶり返す。

ストレートな表現で、
真っ直ぐに見つめられて...。

嘘も偽りもなく、豪速球な要求。


※私の切り札は使った。

ここをどう切り抜けようか。


間近にあるヤマトの視線から、
外せそうに無くて。


A「何か目がまだ変。」


ヤマトの視線から外れて、俯いた。


ヤマト「ふーん。」


ヤマトに抱き締められる。


※ん?どうしてこうなるの?


優しく頭を撫でられる。

無性に落ち着いてくる。


A「煙草...吸ってきたら?」

ヤマト「まだ良い。匂い、する?」

A「微かに。

でも、嫌いじゃない。」


だって...キスって

煙草の香りがするもの
だと思ってた。


ミントと煙草の匂い。

ヤマトの腕の中で、深呼吸した。


ヤマト「眠いのか?(笑)」

A「うん?何で?」


ヤマト「寝る前に、いつも深呼吸したよな?」

A「そう?(笑)」


ヤマト「仕方ねぇ。一緒に寝るか。」

A「え?」


ヤマト「暗闇に1人じゃダメなんだろ?」

A「そうだけど。」


ヤマト「今日は抱くんじゃなくて、

抱き締めるに変えるわ(笑)

ここが落とし所だろ。」

A「有り難う、100点満点(笑)!!」


嬉しくて思わず、ヤマトの背中に腕を回した。


心の何処かの自分が、

《何をしてんの!》

そう言ってる気がしたけど、掻き消す。


※ゴメン、私。今は素直で居たいの。


ヤマト「満点のご褒美もらお(笑)」


《チュッ》

頭にキスされる。


A「許さん!

罰としてベッドまで連れて行って(笑)!」


ヤマト「我儘な女だな(笑)。分かった!」


そのまま、お姫様抱っこされる。


A「...」


ヤマト「首に手を回して。

ベッドに着いたら、離せよ(笑)」


A「うん...」


さっきとは全く違う気持ちで、
また暗い家の中を行く。


【ガチャ バタン】【トスン】


ヤマト「ゴメン、一服してくる。待ってて。」


A「うん(笑)」


頭を撫でて、ヤマトは部屋を出ていく。

布団に座った。


※ね、ママ...

今の私の思いは...

なんて呼べば良いの?

最後の夜→←ヤマトside



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作者名:アヤコ | 作成日時:2017年11月20日 17時

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