ヤマトside ページ27
ﾔﾏﾄ「念の為、ちょっと、家の周り見てくるけど、家で待って...られねぇよな。
おいで、A。」
２人が帰った方を見て、
何か考えてるA。
先にAの手を強く握り、
もう一度声を掛けた。
ﾔﾏﾄ「A、行くよ？」
A「...Σえ？何処に？」
ﾔﾏﾄ「念の為、家の周り、確認しよ。」
A「あ、そうだね。」
手を繋いでるのに違和感も感じないで、素直に付いてくるA。
そしてﾌﾞﾂﾌﾞﾂ一人言。
家の周りを隈無く見て回る。
そして庭に戻って来る。
ﾔﾏﾄ「あ...月が動いてる。」
A「月じゃなくて、地球でしょう。
でも、今日の月は明るいね。
星が少なく見える。」
ﾔﾏﾄ「星って、凄い遠くにある。
確かに有るけど、
もしかしたらバカデカイとか、
地球みたいな星かもしれないんだと。」
A「何？調べてくれたの？(笑)」
ﾔﾏﾄ「数字がバカみたいに大きすぎて、
おぼえられねぇけど。」
A「有り難う(笑)。
じゃ、星が欲しいって、凄い征服欲だね。」
ﾔﾏﾄ「有る意味そうかもな。
冷えるから、中に入るか。」
繋いだままの手。
懐中電灯で足元を照らす。
家に入ってもそのまま。
少し廊下を歩いて立ち止まる。
A「ん？ヤマト、どうしたの？」
ﾔﾏﾄ「抱きたい...」
※ストレート...過ぎか
A「///な、何、言って...」
狼狽えるAの手が
離れないように強く握る。
ﾔﾏﾄ「《愛してる》《離したくない》《側に居たい》《守りたい》。
《愛されたい》《離れないで欲しい》《側にいて欲しい》。
だから...。」
本当なら、目を見て言うべきだと分かってるけど、まだそこまでは...。
でも、握った手を引っ張り、腰を引き寄せた。
視界にAが入る。
戸惑いながらも、俺の目を見てくれた。
A「後悔するよ？」
ﾔﾏﾄ「抱けない方が、後悔する。」
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作者名：アヤコ | 作成日時：2017年11月20日 17時
