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月の灯だけの暗い部屋で、
Aの身体を抱き締めた。


A「ヤマト...

どうして刹那い目をしてるの?」


ヤマト「そっか?気のせいじゃ?」


A「何を隠してるの?」


ヤマト「別に...隠してる事なんて。」


A「ならもう良い...退いて。」


ヤマト「Σ何で?!」


A「服を着たい!」


ヤマト「Σ#何で急に!!」


A「#寒いの!」


ヤマト「うっ...」


別にあの勢いのままで、
Aを抱こうなんて。

いや、このまま...
Aを抱けると期待していた。

Aだって、分かってた筈。


ヤマト「Aの方が悪魔だろ!」


※俺の気持ち、分かってた!


A「そういう女になったの。」


背中を向けたまま、上着を羽織る。


ヤマト「ダメッて!」

A「#何でよ!」


※#うう〜!


A「#もう寝る!」


ヤマト「Σは?待てよ!

俺が何度《愛してる》って言った?!」


A「#だから何?」


キチンと上着を着てしまったAは、

俺と向かい合った。


ヤマト「だから?って...。」

A「ヤマトが勝手に言ったんでしょ。」


ヤマト「#そうだけど!

でも俺だって...

其なりに覚悟決めて!


だから...せめて...。


今だけでも良い、Aに

《愛してる》

そう言って欲しかった!


でもそれじゃ...

切なくて、やっぱり嫌だ。

そう思っても聞きたくて...」


A「あんなモノ、見せられた今も?」


ヤマト「あぁ...」


A「青い薔薇は...

最後の切り札だったからな。

でもそれが平気だからって...。

一緒に寝るのも止めようか?」


ヤマト「#それも嫌だ!」


惚れた弱味って...
こう言う事を言うんだろうな。

でも、俺...格好悪くないか?

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作者名:アヤコ | 作成日時:2017年11月20日 17時

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