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嫌がって泣いてるのに...。


私を抱き上げたまま、
躊躇わずに、暗い家の中を
真っ直ぐに私の寝室に向かうヤマト。


部屋に近付くにつれて、震えてくる身体。

どうにか力を入れて、ヤマトにしがみつく。

ヤマトはその度に、おでこにキスする。


その優しさに触れる度に
罪悪感に包まれる。


《ガチャン...バタン》

《トスンッ》


ベッドに置くヤマト。


最後の抵抗。

ヤマトの首から離れなかった。


ヤマト「A...。

苦しいし、体勢がキツい。離せ。」


A「イヤ(泣)」


ヤマトは、ゆっくり掌を握ると、
指を一本ずつ離す。


A「嫌なの...ヤマト(泣)」


痺れてる指先は、
いとも簡単に外されて
痺れてる身体はベッドに倒れた。


涙流してる頬を、優しく拭って、
優しくキスをするヤマト。


ヤマト「愛してる」


そう何度も、優しく呟いて、キスを。


私は...心と同様に、

ヤマトのキスに応えたり、
ヤマトのキスに抗ったり。


※嬉しいよ...でも


さっきの闘う様なキスとは正反対。

優しさと、愛しさと、温かさに包まれて。
こんな安らかなキス、嫌いじゃない。


でも流される訳には...。


次のキスが降りてくる瞬間、
出せる力で顔を横にする。

そのまま痺れてる身体を横に打って、
ベッドから降りようとすると、
優しいキスの雨が止む。


※良かった...。


安心したのも束の間。


ヤマト「抵抗するなら、

もっと必死にしてみせろ。」


耳元で、お腹に響く低くい声で。
優しくて、力強く、まさに


《悪魔の囁き》


そのまま首にキスの雨を降らせる。

『ア...ンッ』


※抵抗したのに...


頭とは裏腹に、
身体はヤマトのキスに反応する。

折角取れ掛かってた痺れが、
また全身に広がってくる。


そして、簡単に身体は仰向けに倒され、

《愛してる》という悪魔の囁きと、
《優しいキス》の雨に沢山打たれて、

抵抗する力と、全身の力が無くなった。


そして少しの間、
目を閉じて、何も考えずにいた。


ゆっくり目を開いてみると、
ヤマトの瞳に刹那が。


※あ...苦しんでる。


ゆっくり手をヤマトの頬に伸ばす。


A「ヤマト...」

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作者名:アヤコ | 作成日時:2017年11月20日 17時

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