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足早にお風呂から出る。

言っちゃいけない事を口走った。



月明かりの元に居たせいか、
停電した部屋は余計に暗く感じる。


※覚悟決めたのに...


ヤマトと、穏やかな時間が過ごせるなんて思ってなかった。

この停電だって。


誰かの仕業なら...

油断してるつもり無かった。


足湯したのも、
まだ近くに居るかもしれない
誰かに聞かせるため。

《ここは変えさせない》

その意思表示のつもりだった。


※こんなに、色々考えてるのに...


いきなり腰を抱き寄せられる。


A「ヤマトなんか大嫌い!(泣)」


ヤマト「何で...急にそうなるんだよ。」


※お願い...

そんな悲しくて、
優しい声で呟かないで。

誰か...私の感情...止めて...


ヤマト「何で...?」


A「助けてよ(泣)。

全てを利用するって(泣)。

全て利用して...私の覚悟を...
皆に見せるって(泣)!!

穏やかな時間なんて...(泣)。

愛される事も...愛する事も...
必要無いって...覚悟したの(泣)。

冷たい女で居るって、覚悟を決めたの!

だから、謝らないで!

優しくしないで!」


腰に有る手を
離そうとすればするほど
きつく抱き寄せられる。


A「ヤマト!離せ!!(泣)」


ヤマト「お前はお前が好きな様に生きろ!

俺は俺の好きな様に生きる!

だからこの手を離さない!」


力強いヤマトの言葉が胸に響く。

でも今は聞きたくない。

耳を塞ぐ様に、手で耳を覆う。

ヤマトは私の肩を掴んで振り返らせると、私の両手を耳から外す。


ヤマト「お前のその覚悟した生き方、

本当にAが生きたい生き方か?

俺は、Aが本当に生きたい生き方するなら、止めない!!

A、今、俺にどうして欲しい?」


A「知らない!!」


ヤマト「なら、先に俺が好きな様にする。

戻って来い、A。」


A「何処によ!Σっ」


ヤマトの唇の温もりが、
私の唇に伝わってきた。

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作者名:アヤコ | 作成日時:2017年11月20日 17時

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