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〜ヤマトside〜
Aがご飯を作ってくれた。
Aの久々のご飯。
会話の内容は、殆ど仕事の話し。
それでも良かった。
Aが側にいて、話してる。
生きてるから。
ご飯が終わって、別宅を出ようとしたら。
A「何処に行くつもり?」
ヤマト「いや...帰ろうかなって。」
A「#は?帰らせないよ。
約束したよね。
私より先に死なないでって。
約束、破るつもり?」
ヤマト「は?何でそうなる...あ。」
そうだった...。
Aのご両親は、
車の事故で亡くなってた。
それも、誰かの仕業で...。
ヤマト「泊まって良いの?」
A「#は?
そのつもりだったんでしょ?」
ヤマト「いや、そんなつもりは...」
A「#何!?、無計画な訳?
それとも、無計画な振りをしてるの?
着替えだって、キチンと持ってる癖に。」
ヤマト「ここに泊まるつもりじゃなくて。」
A「茉奈の所に行くんだ(笑)?」
ヤマト「#んな訳ねぇだろっ!」
A「#冗談よ。
今の茉奈は、子供も旦那も居るのよ。
なんて説明するのよ?(笑)
先にお風呂に入ったら?」
自業自得とは言え、
一生、《瀧澤茉奈》の事を
つつかれると思うと、凹んだ。
※遊びでも、浮気でも無かった。
ただ、辛かっただけなんだ...。
お前に会えない日が続いて...。
やっと会えると思ったのに、
《別れよう》なんて、手紙渡されて。
それが瀧澤の嘘だって見抜けなかった。
今思えば、それほどショックだった。
でも、全部言い訳にしかならない。
そう。
俺がお前に会いに行って、
確かめれば良かっただけ。
お前に直接、話を聞けば良かっただけ。
何で...出来なかったんだろ。
小さな露天風呂に浸かりながら、
あの日の事を後悔していた。
ヤマト「はぁ〜。」
空には綺麗な大きな月が出ていた。
※Aと一緒に入れたなぁ...
なんて...夢のまた夢か...
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作者名:アヤコ | 作成日時:2017年11月20日 17時