愛子side ページ11
A「ただいま」
久しぶりに聞いた声に、
急いで玄関に向かう。
賢人「お帰りなさい、お嬢。
来るなら来るって連絡くれれば、
迎えに行ったのに(笑)。」
A「タクシー捕まえたから。」
※やっぱりAちゃん!
愛子「今まで何処で何をしてたの?!
凄く心配したんだからねっ!」
A「何処で何を...って、
入籍の準備に決まってるでしょ。
所で、弓道場は空いてる?」
愛子「#っ!弓道場って!
今、高校生が使ってるけど...。」
A「あ、そう。
でも、ま、いいか。ちょっと借りる。」
愛子「Σえっ?良いけど...
#って、人の話を聞いてよ!」
背中で手をヒラヒラさせて、
弓道場に向かうAちゃん。
その後ろを、くっついてる賢人。
しまいには、私の顔をみて、笑った!
※あの子、腹立つ!
#お前の主は、登さんだっつーーの!
弓道場に行き、高校生にAちゃんが来ることを伝えると、端を開けてくれた。
弓道場に袴姿のAちゃんが表れる。
Aちゃんを知ってる子は挨拶。
Aちゃんを知らない子は呆然。
Aちゃんは、相変わらず軽く挨拶だけ。
高校生はAちゃんの姿を見たくて、
Aちゃんは高校生が打つのを待つ。
弓道場に暫く静かな時間が...。
※さて...どうする?(笑)
顔を上げたAちゃんに、
高校生は《どうぞ》と会釈。
Aちゃんは戸惑い、
でも、会釈して立ち上がる。
ほんの一瞬...笑顔を見せて...
そして一礼
〜足踏み
胴造り
弓構え
打起し
引分け
会
《シュン......パンッ!》
乾いた音が空に響き渡る...
〜残身
弓道場はまた静かになる、
視線はAちゃんに奪われて...。
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作者名:アヤコ | 作成日時:2017年11月20日 17時