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「疲れた…」



昨日の今日でまだ忙しさは続き、やっぱりくたびれて帰る深夜。
でも今日はいつもと違って、電気が点いているのが外から見える。


消し忘れじゃない、まだ彼がそこにいる。
思えば、名前も知らない会ったばかりの男の人を家にあげてそのまま飛び出してくるなんて不用心もいいところだ。
部屋中荒らされていたって自業自得、誰にも文句は言えない。


そう思いながらもおそるおそる玄関を開けてみて、私は自分の目を疑った。


昨日までキッチンに所狭しと並んでいたカップ麺の容器は全部綺麗に洗って重ねられて、
廊下に脱ぎ散らかした服は一つずつハンガーにかけられているかきちんと畳まれている。
もちろん今朝の私にそんな余裕はどこにもなかったわけで。



「…お帰りなさい」



そんなことができるのは、昨日の夜から今までずっとこの部屋にいた彼しかいない。
リビングからそっと顔を出した彼は、気まずそうにしながら謝ってきた。



「すみません、勝手に触られていい気しないですよね…でもあまりにも気になっちゃって、っ」



いきなり両肩を掴まれた彼は、驚いてびくっと震えた。怒られると思ったのかもしれない。
それでもまっすぐ私を見てくるから、ばっちりと視線が重なる。思えばちゃんと立って見つめあったのはこれが最初で、彼は結構背が高い。



「君、ヒモとしてうちで家事やってくれない!?」

「…は?」



こうして彼はヒモとなり、ヒモノの私との共同生活が始まった。

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はぴ(プロフ) - 澪さん» ご指摘の点、修正いたしました。最後までお読みいただきありがとうございます! (2019年10月27日 23時) (レス) id: 30e2dc2cd0 (このIDを非表示/違反報告)
はぴ(プロフ) - あんずさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます...!お楽しみいただけて何よりです! (2019年10月27日 23時) (レス) id: 30e2dc2cd0 (このIDを非表示/違反報告)
- 完結おめでとうございます!すみません、あの次のお話にいくときに押すボタンのところがまだ続くになっていますよ 完結したので編集画面で執筆状態のところを完結にしてくださいね (2019年10月27日 22時) (レス) id: 1546ba87f7 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 完結おめでとうございます…!すごく惹き込まれるお話で、最近はこのお話の更新が1番楽しみでした!素敵なお話をありがとうございます。とっても楽しかったです!本当に、お疲れ様でした! (2019年10月27日 22時) (レス) id: c8152cd10b (このIDを非表示/違反報告)
はぴ(プロフ) - ぽめり。さん» お読みいただきありがとうございます!本日で完結してしまいましたが、また今度お話を出すときに読んでいただけたら幸いです! (2019年10月27日 21時) (レス) id: fcb0b50e70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はぴ | 作成日時:2019年10月5日 23時

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