かっちゃんの幼なじみの女のコ５【ヒロアカ】 (ページ8)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:49,762 hit

１８７ページ8

♡

先生たちに会釈して、勝己の前に立つ

勝己はハッとしたように顔を上げた

その目にはちょっとだけ、涙が溜まっていた

近くで見るとやっぱガチガチに固定されていてほとんど身動きは取れなさそうだ

…うーん、これは相当暴れたんだな…

「ん゛ん゛ん゛！！」

…よく分かんないけど叫びたいのは分かった

ちょっと背伸びして、勝己の頭にぽんと手を乗せる

「勝己、お疲れ様」

「ん゛ん゛ん゛ん゛！！！」

ガシャガシャと鎖を一生懸命動かしてどうにか抜け出そうとしている勝己

…顔がものすごいことになってらっしゃる

「と、とにかく１回落ち着いて？ね？」

「ん゛ん゛ん゛！！」

…こりゃ手に負えないや

もうちょい頭冷やしてからじゃないと…

「すみません先生、今は無理です…」

「そうか…。どうする、もうすぐで表彰に…」

「コノママ出スシカナイダロウ…」

先生たちははぁ…。と息を深く吐いた

…ホントにすみません…

「…轟、決勝で２人は一体なにをしたの…？」

「さぁ…」

もっと早く起きてたらよかったのに…

ああもう、どうやってこの勝己を収めようか…

「轟、詠守。表彰式があるからもうこのままで行くぞ」

「はい」

「はい…」

…マジかぁ

まぁしょうがないや、今の勝己はちょっと荒んでるから…

台に立っていると天井が開いて、スタジアムの端っこ側に出た

前にいるみんなは勝己を見てドン引いてる

…もう苦笑いしかできないや

「ん゛ん゛～！ん゛ん゛～！！」

「あはは…」