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♡
「遅せぇ！んなもん着るぐれぇ何分かかってんだこのボケ！」
「すっすみません！」
「チッ…次は遅れんなよてめぇ！」
「はい！」
着替えるのにはさほど手間取ってなかったのに、部屋からここまで来るのに１０分かかった
訓練場までがとても遠かったのだ
どこまで続くの？ってくらい、廊下が長かった…
「…だっせーコスチュームだな」
「あ、これはまぁ…適当で…」
「…どっかで見たことあるって思ったら…うちで作ったらやつか」
「…うち？」
「被服控除はうちにもあんだよ。「高城財閥サポートアイテム開発所」…んな確率でよー当たったわ…」
そうなんだ…
お金持ちってすごい…
「ハァ、てめぇのそのだせーコスチュームの改良も入れなきゃなんねーんかよ…」
「えっと、別にこれ気に入ってるのでこのままでも……」
「俺が忙しい間ァ縫ってやってやるっつってんだ！黙って従っとけ！」
「は、はい！」
…なんか、勝己を見てる気分だ
口悪いとことかすごい似てる…
「…んで、てめーは課題を纏めてあるんか」
「あ、はい…。一応…」
「ならとっとと話せ」
「えっと、まず体力がないのが１番の課題です…。結界もそうなんですけど…クリスタルを出すためにかなりの体力を使わないといけなくて…。後は、個性の強化とか、使い方とか…」
バレーやってた時代からずっとトレーニングは欠かさずやってるけど
それでもまだ、消費量の方が上回ってしまう
これでも結構、頑張ってるんだけどなぁ…
「…とりあえず、体育祭の感想を言わせてもらう」
「はい」
「…全っっっ然ダメダメだ！！！」
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作者名：櫻ノ院 小汰楼 | 作成日時：2020年4月9日 21時
