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「部屋は用意してある。そこにいるメイドを世話係につけとく。わからねぇことはそいつに聞け。俺ァ答えねぇ」
「分かりました」
「部屋に荷物置いてコスチュームに着替えて訓練場に来い。待たすなよ」
「はい！」
言うだけ言って、プロテクトさんは部屋を出ていった
「改めまして、イヴと申します。短い間ですが、よろしくお願いします」
「こちらこそ、お世話になります！」
「いえいえ〜。それでは、部屋の方に案内しますね」
「お願いします！」
広い屋敷の廊下を何分も歩いて、ようやく着いた部屋はめちゃくちゃデカいところだった
…なんとなく予想はしてたけど…
ここに１人で寝るのか…
「ご主人様がちゃんと考えて選んでくれた部屋なんですよ！」
「へ？」
「お手洗が近くにありますし、角を曲がれば食堂と階段があるんです。あんな態度をとってはいますが、あれでも優しい人なんですよ！」
歓迎されてるのかされてないのかよく分からないけど…
優しい人なんだな…
「さぁ、コスチュームに着替えてきてくださいね。ドアの外で待っていますので、終わったら読んでくださいまし！」
「はい、ありがとうございます！」
部屋の隅に荷物を置いて、スマホの画面を開くと勝己から数件メッセージが入っていた
勝己おいこら
勝己ちゃんと着いたんか
…もう、勝己は心配症だなぁ
だいじょーぶ。無事に着いたよ
心配ありがとうね
とだけ返信して、急いでコスチュームに着替えた
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作者名：櫻ノ院 小汰楼 | 作成日時：2020年4月9日 21時
