かっちゃんの幼なじみの女のコ５【ヒロアカ】 (ページ29)

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『甘っちょろい夢見がちのクソガキめ。メディアが報道すんのは、ヒーローのまだ「綺麗な部分」だけだ。こういう任務をやらされることもあるヒーローもいるってこと、覚えておきやがれ』

……

「あーーーーっ！！！」

「な、どうされて…？」

その声と眼には覚えがあった

１年前の、あの路地裏の…

「…あの時の…殺人鬼さん……！？」

「それで覚えられてもな。まぁいいけどよ」

ランニング中に見かけた路地裏での殺人事件…

遺体も消えちゃったし、有耶無耶になっちゃったんだったっけ…

まさか、こんなところでまた会うなんて…

「あの…」

「そー警戒すんな。殺すために呼んでねぇよ」

「はぁ…」

…じゃあ、なんの為に呼んだんだ…？

「えっと……プロテクトさん、なんですよね…？」

「表向きはな」

「…表向き…？」

「暗殺ヒーロー「死神」。それが俺のヒーロー名さ」

暗殺ヒーロー…

そういや前も、そんなこと言ってたような…

「体育祭見て驚いたぜ。同じ個性持ちで、こんなにも個性使えてねぇやつ初めて見たわ」

「う…」

「まず、どっちの個性も使い方がなってねぇ。お前は一体これまで何しとったんだボケ」

返す言葉もない…

再びヒーロー目指そうって思ってから、そんなに個性を使った特訓とかしてないから…

「あとおめーみてーなガキ全般が俺は嫌いだ。俺は露骨に態度に出すやつなんでね、相手が誰だろうが素直に嫌いなもんは嫌いって言う」

「じゃあ、なんで私を指名して…」

「決まってんだろ。見込みあり、と判断したからだ」

「見込み…？」

「同じ個性を持つ者として、俺の技術を受け継がせるに値する輩だとな。まぁまだみそっかすだけど」