２０３ ページ25
♡
全然聞いたことない名前だ…
結界って…まさか、同じ個性持ちの人なのかな…？
…あ、出久なら知ってたりするかな…？
「ねぇ、出久」
「？どうしたの、澪ちゃん？」
「この名前のヒーロー知ってる？「プロテクト」って名前なんだけど…」
「プロテクト…？？ちょっと待ってね」
出久は猛スピードでノートやらスマホやらで探してくれた
けど、「プロテクト」については見つからなかったようだ
「うーん…聞いたことないし、そのヒーローについての記事とかもないな…」
「そっかぁ…」
「ごめんね、力になれなくて…」
「ううん、いいの。わざわざ調べてくれてありがとう」
ヒーローオタクの出久でも知らないかぁ…
相澤先生みたいに、メディアを嫌うヒーローなのかな…？
「澪は行き先決めた？アタシはもう決めたよー」
「そうなんだ…。どこ行くの？」
「シンリンカムイ。なんか来てたから行ってみよっかなって。どこ選んでもいいみたいだしさ、知ってるのいなかったし」
「そっか…」
どこ選んでもいい…か
それなら、この「プロテクト」ってヒーローのところに行ってみるのもあり、かな…
それに、同じ個性を持っているのなら、結界の方での課題を解決する手がかりを探してもらえたりする…かな？
どうかは分からないけど、行ってみる価値はありそうだな…
「…よし、決めた」
希望調査の紙にプロテクトの名前を書いて、そのまま相澤先生に提出しに行った
「先生、これでお願いします」
「ああ……」
先生は１度顔を顰めて、ため息を吐くように言った
「…厄介なものに目つけられたな、お前」
「へ？」
その言葉がどういう意味か分からないまま、職場体験の日を迎えた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 684人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫻ノ院 小汰楼 | 作成日時：2020年4月9日 21時
