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♡
「ハァ、ハァ…」
ダメだ
体力がもたない
クリスタルをずっと打ち込んではいるけど、容易に爆破されてしまう
出すのを止めたいけど、止まらない…！
これ多分暴走してる…！！
「っ、だぁ……！」
ズキズキと頭が痛む
視界が霞んでいく
「こんなもんかァ！？」
「っ、なわけないじゃん！！」
力を振り絞って地面に結界を張り、爆破の煙であまり姿が見えない勝己の後ろ側まで飛んでいく
背中を捉えた
ここから狙えば____！！
「舐めんなァ！！」
「うぐっ、」
持ち前の反射速度で振り返った勝己は結界を爆破して割り
私の鳩尾に１発、拳を入れた
「かはっ……！」
崩れ落ちて後ろに転がっていく
「っ、本気で殴った、な…！」
立とうとすると、もう体力がなくて立てない
足に力が入らない
がくりと崩れ落ちた
「なんで、なんで…！」
まだ、終わってない…！
試合はまだ、続いてる…！
「立て、立て…！」
勝つって決めたんだから
まだ、やれるだろ、！
「……っ」
…ダメだ
意識が朦朧としていく
《詠守ダウンかーーー！？》
…違う
まだ、終わってない……
勝負は、ついてない…
「……っ……おとうさん……！」
勝己はまだ、倒れてない……
「…かち、たい…！」
そこで私の意識はぷつりと途切れた
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作者名：櫻ノ院 小汰楼 | 作成日時：2020年4月9日 21時
