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ようやく家までたどり着いて、また後でって勝己と別れて玄関のドアを開けた
「お帰り〜。おつかれ」
「ただいま。ありがとう」
「あんた、すごいことになってたけど大丈夫？」
「ん？３位になったこと？」
「違う違う！これ見てみな！」
「…？」
お母さんはリビングに入り、テレビに体育祭の映像を映した
あ、録画してあったんだ
後で決勝のとこ見よっと
…てか、これのどこにすごいとこが…？
「ねぇ一体何が…」
「ちょい待ち……あっあったあった！これこれ！」
「ん？？」
「ほらよく見てな！」
早送りして辿り着いたのは
私が気絶して、勝己がそれをお姫様抱っこしている場面だった
………ん？
「なーーーー！？」
「いやあ、青春してるわねぇ」
待ってこれって全国放送されてるんだよね！？
てことは全国にこれが……！？
「嘘でしょ！？」
「さっきまで光己ちゃんとキャーキャー言ってたのよー！んで、２人はいつ結婚す」
「私まだ１５歳だから！！！」
電車とかでの視線はそういうことだったのか…！
別にされて嫌だとかじゃないけどさぁ…！
「もう無理…羞恥心で死にそう……」
「あんたって勝己くん絡むと急にポンコツになるよねぇ」
「うるさい……」
スマホの通知欄も酷いことに
紡からは「眼福でした。末永くお幸せに」
バレー部の後輩たちからは「爆豪先輩と上手くいってるようでよかったです！」
蘭からは「おつ。死ぬなよ」
…なんてメッセージ送ってきてんのみんな…
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作者名：櫻ノ院 小汰楼 | 作成日時：2020年4月9日 21時
