第二十二話 ページ24
「あ、和泉先生に此花ちゃん。お帰りなさーい」
学園に着くと、門の前で小松田が掃き掃除をしている所だった。小松田の影に隠れて、もう一人居るようだった
塀にもたれかかっており、Aの姿を見ると「やべっ」と声をあげ、サッと背中に何かを隠した
「…爽花さん？」
「ちわ」
くの一教室上級生五年の鶴舞 爽花であった
四年生の斎藤タカ丸のような金髪に、目を隠すように片方だけ伸ばした前髪、自分で改造したらしい小袖に身を包んでいる。本人は無自覚ではあるが、他人に威圧感を与えるような容姿をしている
それに反して、マイペースではあるが気立てのいい人物であり、後輩達からも度々慕われている姿を見る
ただし、いわゆる素行不良の生徒であり、座学実習ともに、居眠りサボり常習犯であった
くの一教室の不良生徒として知られていた
先程言った通り、悪い生徒では無い為に誰もが邪険に扱う訳ではない。勿論、Aもその一人である
副担任として彼女の行動を正してやるのに、他の生徒よりも衝突してしまう事は多いが
「今、隠したのは何かしら？」
「…A先生。何処行ってらしたんですか？」
「もう、誤魔化そうとしないの！」
「すっげぇ寂しそう」
Aはハッと息を呑み固まった。爽花は見計らったように、小松田から入門票を受け取りサインをすると学園内に逃げるように戻っていった
「和泉先生？大丈夫ですか？」という小松田の声と、此花が袖を引いてようやく我に返ったらしいA
「大丈夫です」といつもの笑みを見せると、爽花を追いかけるように入門票にサインをした
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つあ。(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです。ドキドキしながら読ませて頂きました！素敵な作品をありがとうございます！！ (2022年4月10日 21時) (
レス) @page32 id: 1b35df4618 (このIDを非表示/違反報告)
花太郎(プロフ) - 幼稚園並みに幼い絵を描く自分からしたら絵が上手ですね 羨ましい 漫画で好きなキャラも書けません コツとかあるの？ これからも応援していきます (2015年9月8日 21時) (レス) id: 558271d4dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：錦浦麗音 | 作成日時：2015年7月26日 23時
