第十三話 ページ15
それからは他愛のない話をした。主は学園の事だった
一年は組のよい子達の成績が良くならないだとか、くの一教室の上級生は四年生に負けないぐらい個性が強い─なんて事を
ここまでスラスラと話が出来るのは、学園で初めて会ったときに感じた懐かしさのせいかもしれない。現に二人共、あの時と同じ懐かしさを感じて、安心しきっていた
「…そう言えば、和泉先生は今日はどちらまで行ってらしたんです？」
「ええ、少し故郷まで。摂津の国にある福原、という場所なんですが──」
摂津の国 福原 という単語を聞いて思わず反応してしまう
「ふ、福原ですか？」
「そうです。…ご存知ですか？」
──ご存知も何も、出身です
と何故か言い出せなかった。半助はそのまま聞き手に回っていた
「実は──」
Aはあっさりと自分の過去を話した。半助は大きな違和感を感じていた
そう言えば、昔世話になっていた寺に毎日熱心にお参りにお参りに来ていた少女が居た。たしか名前はA
知り合いであった少女のAの家が戦に巻き込まれた、という事を知ったのは半助が山田伝蔵とその家族に出会う少し前のことであった
戦に巻き込まれたとなると、生き残ることは難しい。それは半助もよく知っていることであり、Aは既に亡くなっているものだと…そう思っていたのだ
「結構、信仰熱心でしたね…昔は。でも、途中でお寺に行く理由は変わってしまって」
寺の話になり、恐る恐る寺の名を聞いてみた。ただ、確かめるだけ…そう、確かめるだけ
「えっと…たしか───」
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つあ。(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです。ドキドキしながら読ませて頂きました！素敵な作品をありがとうございます！！ (2022年4月10日 21時) (
レス) @page32 id: 1b35df4618 (このIDを非表示/違反報告)
花太郎(プロフ) - 幼稚園並みに幼い絵を描く自分からしたら絵が上手ですね 羨ましい 漫画で好きなキャラも書けません コツとかあるの？ これからも応援していきます (2015年9月8日 21時) (レス) id: 558271d4dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：錦浦麗音 | 作成日時：2015年7月26日 23時
