ああそうさ俺の運は消えた ページ9
街外れの古びた大きな建物。廃墟に見えるそこには危ない組織のアジトになっていた
大きな体に長いヒゲを生やし赤いソファーに一人で座っている威厳のある人物
何時もなら絶対にお目にかかれない……そう、長と呼ばれる人物がそこにいた
目の前にいるのは下っ端の下っ端の下っ端である渡辺とガード数人、それに先ほどの目つきの悪い女
「感謝するぞ流橋」
「ええ、長。私はこれで失礼するわ…」
流橋と呼ばれた女は部屋を長に一礼した後出て行く。
残ったのは三人のガードと渡辺
「……何のようでございますかね、長」
「俺ぁ一つだけ怒っていることがある。いつもは仕事なんてサボっているが今回はそうはいかねぇ」
「……なんなりと」
「お前が間違えた相手に詫びは入れたか!?俺でも間違えるレベルだったから間違えたのは一万歩譲って許してやるがなぁ…」
「……えっ」
「えっ、じゃねぇよお前はダボか!悪いことしたらお菓子持ってごめんなさい言うのが詫びつてもんだろ…というのは冗談だ。まあ詫びは入れてこいよ」
「それで依頼、というのは……」
「一人の少女を誘拐してこい。報酬はその子の面倒を見る権利だ」
これはまた、大波が押し寄せるような衝撃が起きそうな依頼だ
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リリーナ(プロフ) - 最高に面白い展開だよ!はんぺんちゃん!これかも(,,゚Д゚) ガンガレ! (2014年3月13日 18時) (レス) id: 2f265f24c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はんぺん | 作成日時:2014年3月10日 18時