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「…うるさい。大声出すな」



そう言いながら、剣持は私と繋いでいた手を振りほどく。
私が不機嫌なせいで、段々剣持の表情も困惑から怒りに変わっていく。




『…けほ、……ごめん』




久しぶりに出した本当の大声のせいで、ちょっと苦しい。
…大声だけのせいか、知らないけど




「Aが言いたくないってんなら、無理に聞いたりしませんけど、そうやって察して欲しいみたいな言動取ると、意味わかりませんよ」




『…言いたくないから、言わない』




「…そうですか。」




それからは、私の家に着くまで気まずかった。さっき振りほどかれた手はもう一回繋ぐなんて到底無理で、お互い、一つ話題を出しても、繋がらずにそこで終わり。




『…じゃあ、また明日ね。剣持』




「…おう」




剣持にひとつだけ声をかけて、家に入る。




『…ただいまー…』




母親のおかえりー、という声を聞いてから、自分の部屋のドアを閉めた。




『…はぁ…やらかした、かなぁ…』




やば、涙出てきた。元々泣きやすい方だけど、涙の出方が尋常じゃない。
剣持は悪くない。あの子も悪くない。私は…どうだろ



あんなこと聞かなきゃよかったかな。…でも、不安なんだから聞きたくなっても変じゃないはずだよね?でも結果的にこうなってるんだし…




『…あ゛〜…ダメだ。頭ごっちゃ』




これは嫉妬だ。多分、てか絶対。けど言ったらあの子のこと、傷つけることになっちゃうかもしれない。それだけは、嫌。じゃあどうすりゃいいのよ。



___________

『あ、剣持。おはよう!』





朝、いつものように学校に行くと、いつも通り剣持は先についていて、丁度朝練が終わったところっぽかった。





「ん、おはよう」




私も剣持も、ズルズル引きずるのは好きじゃない。じゃあ私が堪えるのが1番良い!というのに落ち着いた。剣持は今普通に挨拶返してくれたんだからこれで正解。



ただ、私の精神が持たん。我慢は良くないって言うしね。だから今日は剣持さえよければ剣持の家でマリカでも一緒にやろう。



『剣持、今日家行っていい?』



「あぁ、いいですよ。」



『よっしゃ!またマリカ勝負しよ!』




「どうせ貴方が負けて終わりですよw」




『はぁ?絶対負かすわ』

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^_^ - 続き読みたいです!!! (8月29日 21時) (レス) id: 44ae92db52 (このIDを非表示/違反報告)
しょーゆ - 最近見つけて一気に読み進めました。とっても面白いです。更新いつまでも待ってます! (7月20日 22時) (レス) @page22 id: 3bdb915083 (このIDを非表示/違反報告)
ふうり - ツンデレな剣持さんがたまらないです!!!続き待ってます‼ (2023年3月24日 23時) (レス) @page21 id: 260b9b0075 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - こんなにも素敵な剣持の夢小説を初めて読みました、、続きも待ってます、、!! (2023年2月16日 22時) (レス) @page21 id: ce274380b7 (このIDを非表示/違反報告)
みこと(プロフ) - 続き待ってます🥹 (2023年1月31日 1時) (レス) @page21 id: 4c3ddc0209 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はっぱ | 作成日時:2022年2月23日 19時

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