◇ 102 ◇ ページ12
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……涙が、溢れすぎて目が痛い。
ユリさんがそんな怖いことをしちゃうような人だったこととか
あの日ユリさんから聞いた昔の話は、ほとんどが嘘だったこととか
全部、私たちのことを探る口実だったのかなって思ったら
…全身から血の気が引いた。
かずくんが気付いてくれなかったら
私は今でも苦しんでたかもしれないと思うと怖くて
ギュっとかずくんの手を握りながら
我慢して話を聞いてよかったと思った。
和也「…Aと共演したって聞いて、アイツのことだから何か探ってそうな気してさ。タイミングよくAから連絡ないし。
これ絶対おかしいだろって思って」
だって、Aなら毎日でもしつこく電話してきそうなのに笑
って、かずくんが笑ってる声。
さっきまで苦しそうに話してた声は
途端に柔らかくなって。
私に意地悪を言ってくるくらい穏やかだ。
A「…さすがに毎日はしないよ…」
和也「しないの？」
そう、不思議そうに聞いてくる声がして
A「しないよ？」
和也「してもいいのに…
むしろしてよ。俺が耐えらんないもん」
って。
頬に、かずくんの唇が触れた。
A「ふふ。わかった」
和也「ん」
クスクス 笑いあって
ここがお風呂ってことも忘れて
暗闇に慣れた目で見つめ合う。
ふ。と、かずくんの顔が近づく気配がしたら
「すきだよ」ってかずくんの唇が動いた気がして。
わたしが返事をする前に唇が塞がれた。
「ね…おれ我慢できないかも」ってかずくんが言って
…さすがにお風呂じゃヤダって私が言うと
「じゃあそろそろあがろ」
そう言って私の手を引いたかずくんと
真っ暗なお風呂から手を繋いであがる。
私はまだ体も拭ききれてないのに
かずくんはバスタオルを腰に巻くと
私を道連れに出ていこうとするから
A「バ、バスタオル巻くから待って！」
掴まれた手首を必死に離そうとすると
和也「どうせ脱ぐんだし、いまさらじゃん？」
薄暗い中で、意地悪に口角を上げるかずくんに
私は間もなく捕まった。
お互いバスタオル一枚の恥ずかしい格好で
私の家を手慣れたように進んでくかずくんに連れられ寝室に入る。
…なんで寝室の場所が分かるの？
とか、言いたいことはいっぱいあったけど
私の一歩前を歩く白い背中が振り向くと
途端にオトコの目をしたかずくんに見つめられて。
私は、何も言わずに目を閉じた。
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りさ(プロフ) - わかりました！発見次第コメントします！ (2016年1月21日 18時) (
レス) id: 3b6709f301 (このIDを非表示/違反報告)
叉杞(さき)(プロフ) - 初めてコメントさせて頂きます！確かに問題は色々とあって大好きな作品が読めなくなったこともありましたが今では気をつける人も多いですが、まだ作品名をだしたりする人は多いです。私も気づいたら報告させて頂きます！ (2016年1月20日 0時) (レス) id: b4b1edea72 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - そんなことしてる人がいるのですね…。私はTwitterではこちらの占ツクに関しては書かないようにしてます。あくまで読む人だけで楽しむ場所なので…。もし、パクリや盗作を見つけたら報告いたしますね！ (2016年1月19日 18時) (レス) id: 30aeae7aa3 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - もちろん、そんな事はしませんよ！Twitterもほとんど覗かないので、見かける事もないんですが、気付いたら報告します。盗作とかコピーとか、本当に気分がいいものじゃないですよね。 (2016年1月19日 17時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 信じるって大事ですよね。主人公ちゃんも二宮さんも応援してます＾＾ (2016年1月18日 7時) (レス) id: 30aeae7aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅ。
| 作成日時：2015年9月27日 10時
