＿＿：13話 ページ15
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月島side
今までどうでもよかったから
ろくに意識してなかったんだけど、
そりゃあいるよね、教室に。
授業中に突然笑いだすなんて不審極まりないでしょ。
大方、今朝のことでも思い出してたんだろうけど。
弁当を受け取っただけでああも喜ぶとは……。
思い出しただけで口元が緩むのがわかる。
あの人、廊下で、文字通り“小躍り”してたんだよね。
不意打ちで笑わせてこようとするの
本当にやめてほしい。
「……ツッキー？？」
「…何。」
「なんかニヤニヤしてるよ」
「はぁ？してないんだけど」
「してたけど……」
「してないって。」
隣を歩く山口が、不思議そうに顔を覗き込んでくる。
……そんなに顔に出てたか、僕。
いつもの分かれ道で山口と別れた。
彼女と一緒に住むようになって初めての帰宅だ。
なんだか家に入りづらいような気もする。
いや、でも……今はここが僕の家だし。
家の前で若干入るのを躊躇ったが、
意を決してドアを開けた。
「きゃぁぁぁあ！！」
「！？」
ドアを開けたと同時に聞こえてきたのは、彼女の叫び声。
何が起こっているのか分からず、
急いでリビングに向かった。
…………僕が目にしたのは、
子猫が映るテレビと、
それに食い入るように見るAの姿。
「あ、月島くんおかえり！見て、この猫ちゃんたち可愛すぎてもう私心の鼻血が止まら、って怖い怖い怖い、何！？」
……一瞬でも心配したのが間違いだった。
そんなことを知る由もない彼女が、
キラキラした目で話しかけてくるものだから
思いっきりしかめっ面をしてやった。
「ホント紛らわしい。」
「あっ、心配してくれたの？」
「無駄に疲れた。」
「す、すみません」
ただでさえ部活終わりで
疲れもピークだというのに。
「お風呂先に入る？」
「うん」
「お湯張ってあるからそのまま入っていいよ」
「……どーも。」
「月島くん」
「何。」
もういいから話しかけんな。という意味を込めて
受け答えをする。
僕は今疲れてるんだって。
「部活お疲れ様！心配してくれてありがとう」
目を細めて、嬉しそうに笑う。
こっちは心配させられたんだけど。
本当にこの人はなんでも喜ぶからよくわからない。
「……別に。」
自分でも毒気が抜かれていくのが分かる。
彼女が纏う独特の空気のせいで、
先程までの怒りがもうほとんどない。
「っふ、どんな能力者だよ。」
「えっ、え？｣
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ねぎ塩(プロフ) - まやさん» コメントありがとうございます。私は他作品との被り？を避けるため、この作品と同じ題材の作品は一切読んでおりません。不快に思われたのでしたら申し訳ないです。 (2020年8月10日 17時) (
レス) id: b9a3808d09 (このIDを非表示/違反報告)
まや - すっごくそっくりな小説を見た事があるのですが、気のせいですかね (2020年8月10日 17時) (レス) id: e9aa121b3d (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ塩(プロフ) - まさみさん» ありがとうございます！！つっきい書くの楽しいです^^* (2020年8月6日 9時) (レス) id: b9a3808d09 (このIDを非表示/違反報告)
まさみ(プロフ) - もう ツッキー最高過ぎてどうにかなりそう(^∇^)本当にこういうストーリー大好きです！更新楽しみにしています(^∇^) (2020年8月6日 8時) (レス) id: 3bff8cdc29 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ塩(プロフ) - みなさん» みなさんに言われると自信もって更新できます、、お気に入りありがとうございます！！大(×ごおく)好きです！！！ (2020年7月27日 7時) (レス) id: b9a3808d09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねぎ塩 | 作成日時：2020年7月22日 2時
