How You Dare？【JN】 (ページ1)

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私を一言で表すならば、どこにでもいる普通の女子高生。

まぁ、周りの人よりちょっと男勝りなところはあったけど。

なのに、

あのほんの数分の出来事で

私の人生は180°変わってしまった。

・

・

あれは、いつも通り友達と、真昼の繁華街を歩いていた時だった。

たまたま私がぼーっと見ていた視線の先で、
おじさんが、向かい側から歩いてきた制服を着た男の子に肩からぶつかった。

そのぶつかり方がなんとも不自然で、当たり屋か？とか思ったが、特におっさんは言いがかりをつける様子もなく何事もなかったかのように歩いていたので、

世の中にはいろんな人がいるんだなぁ、なんて思いながら友達と喋っていた。

そしてぶつかられた方の男の子は、友達と楽しそうに喋りながら私たちの横を通り過ぎていった。

しかしその時、「えっ！？！？」とその男の子が後ろで叫んだ。

その声に私は思わず立ち止まってしまった。

「やばい、今財布掏られたかもっ、！！」

男の子のそのセリフを聞き、私は友達に持ってて、と飲みかけのタピオカを押し付け、
なるべく気づかれないように早歩きでおじさんを追いかけ、手首を掴んだ。

『ねぇおじさん、今掏った財布出しな』

「は、はぁ、！？
きっ、君は何を言っているのかなっ、！？」

おっさんは明らかに動揺していて、その罪を明白物語っていた。

そして気づいたら周りを通りすがりの見物客に囲まれていた。

　

『ならそのジャケットの内ポケット、見せてくださいよ』

私がそう言うと、おっさんは拳を振り上げてきた。

観衆の輪から悲鳴なども聞こえてきたが、

拳が振り下ろされるよりも早く、私は相手の顔面に回し蹴りをかました。

おっさんは呆気なくその場に倒れ込み、その衝撃で内ポケットから革財布が滑り落ちてきた。