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わすれもの ページ20

本編とは全く関係のない話です。
夏油傑の短編になります。

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一般的に悲しい別れというものは色々な種類がある。

何十年も付き合ってマンネリ化した恋人との別れ。大切に育ててくれた親との死別…。

私の場合は、初恋の人との別れだった___





__




傑が一般人を殺して逃げた、なんて聞いた時には自分の耳を疑った。あの夏油が?なんで?と。


夏油傑はなんというか、冷静な人間だ。私たちがふざけていても一人で遠くから傍観しているし、好きなタイプの話をしていても「私はいいよ」と綺麗に躱す。



私は、そんな彼が好きだった。



真っ黒な瞳に、綺麗な声に、魅了されていた。人間は光がないと気分が沈むと言うけれど、彼はどちらかと言うと闇だった。だけど彼が近くにいると気分は沈むどころか高揚していた。彼は優しくて呪術師に向いていないと泣く私をいつも慰めてくれた。


だから信じられなかった、否、信じたくなかった。




「すぐる…」


誰もいない放課後の教室。そこにいるとどうしても彼を思い出す。遠いあの日の記憶を。もう戻れないあの日の記憶を。


いつの間にか彼の席に座っていた。落ち着く、どこか、温かい彼の席。



「うぅ…っ……ぐすっ」



涙が出た。自分の感情がコントロール出来ない。それくらい、彼のことが好きだったんだ。どうして、私を置いて行ってしまったの。どうして、連れて行ってくれなかったの。君がいるなら、私は世界のどこへだって行くよ。君が連れていってくれるなら、どんな地獄でも受け入れる。



「…っ…ぐすっ………」

「どうして泣いているんだい」

_→←ボツ案



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あいすくりぃむとちょこれぃと - えっちだ… (2021年12月30日 0時) (レス) @page21 id: 8ef3002cf4 (このIDを非表示/違反報告)
てんぎつね。 - 感動物語やあぁ………………………………… (2021年7月31日 8時) (レス) id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
――――― - 更新待っています! (2021年4月3日 20時) (レス) id: 5dc69588e6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さつきさん» たった今更新しました!更新頑張ります! (2021年3月18日 18時) (レス) id: 4fa03405f9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 天さん» ありがとうございます…!サボっててすみません… (2021年3月18日 18時) (レス) id: 4fa03405f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年3月7日 13時

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