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Aside
『はぁ。なんで私ってこんなんなの。』
『私ってもう生きてる価値なくない?』
『どーせ私が死 んでも誰も悲しまない』
絶賛病み期なうです。
気晴らしにゲームしようとしても動けない
天井を見つめる事しか出来ず昨日の夜から今日の夜まで何も食べていない。いや、食べられない。
『もうなんでもいいわ』
なんて独り言を言いながらタバコを吸う
タバコなんて何年ぶりだろうか
なんとなくベランダの下を見下ろす
なんとなく身を乗り出す
『でもベランダの柵には乗ってないから大丈夫
大丈夫。大丈夫っ...だからっ』
自然と涙が出てくる
大きなビルや信号、パーカーの光。
田舎から出て来た私にはちょっとキツかったのかも
『もういっそのこと...』
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「こーら、だめでしょ」
あ、この声さとみくんだ。
「玄関の鍵開いてたから。ごめんね、勝手に入ってきて」
私はなんとも言えずただ下を見つめる
『私が死 んだら悲しい?』
なんでこんな質問をしてしまうんだろう
ごめんね、さとみくん怖がらせちゃって。
「悲しいよ。1週間、いや一生悲しむかも」
『そっか。』
そして私はいつの間にか持っていたカッターを取り上げられ、ゆっくりと、そして優しく家のソファーへ運ばれる。
「どうしたの?なんかあったんでしょ」
『うん』
「ゆっくりAのペースでいいから話して?」
『あのね、会社で上司にパワハラとかセクハラ受けてて本当はこんな会社辞めてやるって思うけど家賃とか生活費の事もあるし辞められなくて、ある日勢いで仕事やめて、どうしようって思ってとりあえずキャバクラとか笑に行って働いてるんだけど、割と前の職場
4・5倍お金貰えてていいなぁと思っても夜になると、私なにやってるんだろうってなるの。』
さとみくんは私が話してる途中も優しく頷いてくれてとても話しやすかった。やっぱさとみくん優しいんだな。
「そっか、じゃあ毎日俺かころん、るぅとに電話して?」
そんなの仕事もあるだろうし、申し訳なさすぎる
『そんな、みんな忙しいのに...私の為に時間取らせるなんて...』
「いーの、俺らがAにしてあげられる事ならなんでもする。」
『じゃあ...お言葉に甘えて 』
その後さとみくんは私が寝るまで優しく背中を叩いてくれた。
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なこ(プロフ) - あの…題名(?)47話が27話になってますよ(^^;; (2021年3月5日 19時) (レス) id: 5366d3b48b (このIDを非表示/違反報告)
胡桃(プロフ) - 描いてくれてありがとうござます! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 7acb83f600 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃(プロフ) - リクエストです!皆で王様ゲームしてみた!です。あと、この作品好きです!応援してます! (2021年1月1日 15時) (レス) id: 7acb83f600 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:a | 作成日時:2020年11月29日 22時