《ツイステ》記憶を取り戻した少女は歪んだ世界で何を思う《鬼滅の刃》 (ページ5)

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四十五話:自らと向き合うページ5

伊黒「....おい。その痣、どうした。」

『んぅ？あぁ、上弦の陸と戦った時に浮かび上がったものだ。不思議な色とかたちをしている。たまたま浮かび上がっているだけだな。普段は消えている。』

伊黒「今すぐお館様に報告しろ。それは......」

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＿＿＿＿痣者の痣だ。

『.....は？』

痣者とは。

”心拍数が二百を超える” ”体温が三十九度以上になる” という一定の条件を満たし、身体に鬼の紋様に似た ”痣” が発現した者の総称。

痣が発現した者は身体能力が飛躍的に上がり、鬼から受けたダメージが通常では考えられない速さで回復する。これにより、上弦の鬼のような強力な鬼とも戦えるようになる。

”痣の者が一人現れると共鳴するように周りの者たちにも痣が現れる” という記述も残されており、産屋敷あまね曰く、鬼舞辻無惨をあと一歩の所まで追い詰めた始まりの呼吸の剣士達全員に発現していたらしい。

しかし。

痣には代償がある。

痣によってここまでの力が引き出されるには訳があった。

これは、寿命の前借りによる能力なのだ。

かつて、鬼殺隊で痣を発言させた者は.....

＿＿＿＿二十五歳まで生き残ることは無かった。

痣の代償。それは、二十五歳までしか生きられないこと。

Aの目の前が、暗くなった気がした。

そして、朗報が届く。

上弦の伍と肆が倒されたというのだ。

恋柱と霞柱によって。

『.....』

時透「.....ねぇ、宇髄。」

『なんだ。』

時透「僕、全部思い出した。兄のことも、両親のことも。

まだ、思い出せない？」

『...あぁ。』

時透は悲しそうな顔をする。

『ところで、伊黒。何故痣について知っていた。』

伊黒「フン、鬼を多く滅するために何かまだあるのではないかとお館様に書物をお借りしたからだ。」

『そうか。』

胡蝶「どういうことですか、Aさん、伊黒さん。痣とは何ですか。」

『そのことを話されるため、今日集められたのだろう。』

その日の柱合会議はいつもとは違った。

お館様本人ではなく、その妻であるあまねが出たのだ。

お館様の容態は日に日に悪くなっている。

Aは、それを耳で感じていた。

しかし、現在の鬼殺隊の状態は寧ろ良い。

上弦を三体も倒したのだから。

Aの中で不安と期待が渦巻く。