花屋の店主は実は公安警察 5

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パァン！
何本ものクラッカーが弾けた。

佐藤｢退院おめでとう、A｣

そこには仕事あがりの美和子さんや高木さん、蘭ちゃん、萩原さんの姿があった。あとご近所さん。
私の退院祝いに駆け付けてくれた。

松田｢よくこんなに集めたな｣

萩原｢俺の人脈かな｣

自慢げに言う萩原さんの後ろからケーキが出てきた。
退院おめでとうと書かれている。

高木｢無事でよかったです…お見舞いにも行けなかったので｣

この中で誰よりも涙ぐむ高木さん。
あの場にいた人たちからすると私は忽然と姿を消したのなだから無理はない。

A｢ご心配おかけしました｣

みんなでケーキを頬張りながら辺りを見回す。
すると察したのか萩原さんが近付いてきた。

萩原｢班長は彼女の所、あと2人はもうすぐ着くんじゃないかな？｣

｢これだけ人が多いしから解散してからだと思うけど｣

任務中なのに折り返し電話が来たらしいから珍しく動揺している様子。

佐藤｢これで喪服刑事さんとはおさらば出来るわぁ｣

ニッコニコで私に寄ってくる美和子さん。
先日飛び降り志願者を説得しに行ったのに彼が喪服だったせいで火に油を注ぎ大変だったと美和子さんは松田さんを見て言う。

松田｢ちゃんと引き上げたし｣

A｢あはは、本当にごめんなさい｣

ふと視界に小さい影。

佐藤｢ああ、あの子は毛利探偵事務所の江戸川コナンくん｣

｢探偵ごっこが好きでよく事件に顔を出したりしてる｣

ふーんと見ているといつかショッピング中に出会った小学生じゃないか。
蘭ちゃんの親戚か何かかな？

コナン｢ぼ、僕に何か付いてる？おねえさん｣

向こうも気付いてか声を掛けてきた。

A｢ううん、何でもないよ｣

蘭ちゃんに着いてきたという彼。とてもつまらなさそうに店内をウロウロと歩いていた。

蘭｢コラ！コナンくん？あんまり商品触っちゃダメだからね｣

コナン｢はあい｣

時計を見たらあっという間に夕方6時。
夕飯の準備しなきゃ、と蘭ちゃんはコナンくんを連れて店を出ていった。

萩原｢じゃあお開きにしようか｣

店に3人だけ残った。

A｢そういえば班長は成功しましたか？プロポーズ｣

萩原｢もちろん、彼女号泣でOK貰えたよ｣

あの場に居たかったなぁ…。
結婚式には絶対参列したいな！
コーヒーを啜る3人で談笑していると扉がカランカランと鳴った。

A｢降谷さん！！諸伏さん！！｣

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