花屋の店主は実は公安警察 5

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Aのスマホを鳴らす。
コールが1回、2回…3回……出た！

＜降谷｢松田か？｣＞

松田｢なんでお前が出てくるんだよ…アイツは店か？｣

＜降谷｢連絡があって来てみたら、店が荒らされている｣＞

ははっ、みんな冗談を言い過ぎじゃねえか？

＜降谷｢血痕がある…恐らくケガを負わされている可能性がある｣＞

………。

松田｢高木！！どうなんだ？｣

＜高木｢喋ります…｣＞

ピピピピピ。高木と書かれた画面が表示され恐る恐る耳に当てる。
お願いだ、人違いであってくれ…。

＜A｢ごめんなさい…松田さん、ヘマをしてしまいました｣＞

血の気が引いていくのがわかる。
Aが人質？

主犯格｢さあ、どうする？お前の大切な女を天秤に掛けて考えるんだな｣

＜佐藤｢松田くん？！しっかりして！！｣＞

無線で佐藤が叫ぶ。
金を渡すか、Aと子供を犠牲にしてとっ捕まえるか。
俺はすぐに決められなかった。

＜高木｢松田さん！！｣＞

萩原｢陣平ちゃん！！｣

答えを迫られている…俺はリーダーだ。
この捜査の指揮を任されている。…でも、俺はAを見捨てることが出来そうにない。

ピピピピピ。またスマホが鳴る。

松田｢管理官…｣

＜黒田｢人命優先、無傷で保護だ｣＞

たった二言の一方的な電話だったが少し気持ちが楽になった気がした。

松田｢……わかった、身代金を渡そう｣

｢その代わり傷付けることなく人質を解放してもらう｣







日苗side

誰からの電話だったのか、松田さんは通話を終えてからまた持ち直したように見えた。

A｢では指定した場所にそれぞれ身代金を置いてもらおうか｣

｢良しと言うまで解放はしない。下手な動きをすれば人質が怪我をしていくことになる｣

10の隊を1つずつ指示してお金を回収する。
残り2つと言うところで退ける予定だった我々は無線で指示を出すとAの仮面を被った構成員は逃れようと暴れ、そして……。







バァン。

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