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病院で事情を話して外に出ると高木夫婦が待っていて、美和子さんに抱きしめられた。
A「美和子さん…」
佐藤「Aのせいじゃない、松田君も歳だから」
「安心して心と一緒に魂も浮かれたのね…まったく、想い人を置き去りにしちゃうなんて」
高木「君たち3人とも泊まっていきなさい」
この日は高木夫婦にお世話になった。
私がもぬけの殻になっている間に2人が様々な手続きをしてくれた。喪主もしてくれるらしい。
A「何から何まですみません」
佐藤「大丈夫よ」
「色々あって疲れてるでしょう?…そうだ、パンケーキ焼こうか」
高木「み、美和子?僕が作るよ」
君は傍に居てあげてくれ、と少々慌て気味の高木さん。
今も昔も料理は得意では無さそうだ。
佐藤「何よ!隠し味入れようと思ったのに」
高木「隠し味って…最近ハマってる手作り味噌を入れるつもりだろう?」
パンケーキに味噌は合いませんよ…美和子さん。
あまりにも衝撃な発言に思わず頬が緩む。
高木「Aさんが元々この時代の人ならば、ご両親も居るはずだし記録があるはず…それに、この時代のから過去に送り込んだ人がいるはずだよ」
確かに、まずは自分が何者なのか知る必要がある。
そして送り込んだ人の存在が居るのかも確かめた方がいい。
パンケーキを食べながら高木さんたちは手伝うよと言ってくれた。
A「何から何までありがとうございます」
高木「僕も昔君にはお世話になったし、先輩の友達だし、何より美和子の幼なじみだ」
「きっと彼らも同じことをするさ」
不器用と言っていた彼が手際よくパンケーキをひっくり返し、オシャレにトッピングしている姿を見るに相当美和子さんの為に努力したんだろうな。
お腹いっぱいにパンケーキを食べたあと、敷かれた布団に転がる。
そこには千陽姉妹が待っていた。
ユイ「さすがAね…」
A「何が?」
カナ「元警視総監だよ?緊張しないのがおかしいよ」
A「んー、私にとってあの2人は巡査部長と警部補で止まってるからかな」
あと年数的には後輩になるし、美和子さんは幼なじみだし。
ユイ「本当、話をすればするほど私らの知ってるAじゃないね」
本当に浦島太郎状態。
カナ「だねー、なんか違う…Aはその、昔は何してたの?」
私は黒の組織の構成員として高校時代を過ごしながら警察学校に入り学んだ後、「ゼクト」という名前を貰い、同時に公安部所属の刑事になった。
そして彼らに出会ったと話した。
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明里香(プロフ) - 192話、出来したじゃなくて、でかしたです。 (2022年9月23日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
kne.hrknt (ハル)(プロフ) - blossomさん» 読んでくださりありがとうございます!これからも気長に待って頂けると嬉しいです。今後ともよろしくお願い致します^^* (2022年9月12日 7時) (レス) @page33 id: d39f522ad8 (このIDを非表示/違反報告)
blossom(プロフ) - えっ、えっ、えっ(以下略)...!?”帰る”って、え、この状況を知ってたってこと、預言者的な人がいた...!?!? すみません取り乱しました、更新を全力で待機します!!頑張ってください!! (2022年9月11日 21時) (レス) @page33 id: 2157140457 (このIDを非表示/違反報告)
kne.hrknt (ハル)(プロフ) - シンアさん» 数ある小説の中から選んで読んでくださりありがとうございます!!主人公の皆様をこんな未来に飛ばしてしまい…おじいちゃん学校組ですね(苦笑)これからもダラダラ進みますので気長に読んでいただけると嬉しいです^^*これからもよろしくお願いします!! (2022年8月27日 13時) (レス) id: d39f522ad8 (このIDを非表示/違反報告)
シンア(プロフ) - えっえっえっえ・・・気になりすぎて眠れない・・・とっても面白かったです!!陣平くんイケメンすぎてやばいです。60年後って。。ゆ、夢、ですよね?もとに戻りますよね?楽しみに待ってます!これからも頑張ってください!!! (2022年8月27日 2時) (レス) @page23 id: c430354ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2022年8月8日 12時