123 ページ12
食べられたのは半分だけ。
A「無理して全部は食べるものじゃありませんよ」
車持ってくるんでコート着て待っててください。と言われ、部屋に取り残された。
Aの部屋は昔一度入ったことがあるがそこからは何も変わってない。
よいしょ…と立ち上がりコートを着て下に降りる。
するといつもは鍵が閉めてある裏場の扉が開いていた。ここには他の4人も立ち入ったことがない部屋だった。
松田「ちょっとだけ、いいよな?」
スマホの明かりをつけて中を見る。そこには机の上にパソコンが置かれていた。
開いてみると沢山のメールが届いていた。
松田「なんだ?これ…」
迷惑メールか何かの暗号か…。とりあえず時間がないので写真をいくつか撮って外に出た。
真冬の寒さと悪寒。
A「お待たせしました!行きましょう!」
松田「そう言えばなんで俺ん家寄るんだ?」
A「中で着替えて来て欲しいんです、その…同じ服だしスーツだと…」
松田「臭ぇってか?」
A「そんなこと言ってないじゃん…苦しいかな、と」
松田「意地悪言った、悪かったよ」
寮に到着すると俺は車から降りた。
びっくりするくらいの目眩でAの車に頭をぶつける。
恥ずかしくて死にそう。
A「ほら!肩貸しますから」
誰もこんな姿見てねぇよな?見てたらコロス。
キョロキョロと辺りを見回して伸ばされたAの手をとる。エントランスにさえ着けば後はエレベーターで…。
松田「見るなよ?」
A「見ませんよ!」
服を手に取り着替える。Aは俺に背を向けてスマホを見ている。
何を見ているのかはわからないけれど画面を見ながらコロコロと変わる表情がなんとも面白い。
松田「何見てんの?」
A「今朝の事件ニュースですよ、米花町3丁目で殺人事件があったんですって」
松田「殺人事件を読んでる顔じゃなかったな」
A「すぐ意地悪言う」
米花町3丁目…俺が不在なら佐藤か班長が当たってるんだろうな。
松田「捕まってるのか?」
A「いいえ、逃走中みたいです」
今は通学時間だが連絡が行き届いているのか。
どおりで子供が歩いてねぇわけだ。
ピピピピピ
A「もしもし…、はい。かしこまりました、伝えておきます」
誰かからの電話を短く対応して切ると着替えた俺の手を引っ張り急いで外に出た。
松田「俺病人!」
A「すみません、急用が出来ました!」
フラフラな俺は転ばずに走るのに精一杯でなぜ急いでるのか聞けなかった。
699人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナギ(プロフ) - 113の風見さんと景光のやりとりですが、風見さんは景光の上司なので風見さんがタメ語で景光が敬語ですよ! (2022年11月20日 21時) (レス) @page2 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2022年6月8日 11時