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降谷「あと一本…あと一本の線が見つからない!」

そんな馬鹿なと私は解体中の降谷さんの隣にしゃがむ。
無線からは松田さんの「早く降りろ!バカヤロウ」という声が聞こえる。そんな彼はとっくにバラしていた。

A「本当ですね、切る線は見当たらないのにタイマーは動いてる…」

どこを探しても見当たらない。降谷さんは全ての線を切っていた。

降谷「隣のゴンドラにはまだ乗客が…」

A「……タイマーの機械」

「これが爆弾の本体では?」

その可能性が高いと判断した私たちは飛び降りると同時に降谷さんのゴリラ腕力で爆弾を投げ飛ばす作戦にした。
頭が悪いやり方だねと笑う降谷さん。でもこれが最善策かもしれない。

降谷「Aの発想はいつも面白いよ」

A「真剣なのに酷くないですか?」

降谷「褒めてるんだよ」

「公安も潜入捜査もAと行動する時は何故か楽しい」

「これはきっとアイツらも同じ事思ってるよ」

降谷さんがニコニコしながら言う耳元で松田さんの焦る声。

<松田「イチャイチャすんな、早く降りろ」>

タイマーは残り10秒。
カウントダウンしながら降谷さんは爆弾を小脇に抱え、私はワイヤーをまたどこかに飛ばした。

5...
4...
3...
2...........


降谷「行くぞ!」
人の腕からブォン!と音がするのを初めて聴いた。
凄い勢いで爆弾が空へと昇る。

鼓膜が破れそうな爆音と爆風で軌道が大きく逸れる。

観覧車の鉄骨の所に着地出来そうにない…。

A「松田さん!?」

松田さんが腕を掴んでくれたおかげでブランコ状態の私たちは救出された。
達成感に浸る時間は無く、すぐに退散。
高木さん、風見さん千陽に後始末を頼むしか無かった。

松田「なんで俺もなんだよ」

降谷「松田も飲酒してるじゃないか」

「というかダメだろ聞き込みで飲酒って」

松田「警察明かすと聞けるもんも聞けねぇよ」

「大丈夫、ちゃんと情報は掴んださ」

年内に片付けたいな、と松田さんはくるりと私に体を向ける。

A「松田さん?」

松田「心配かけたな…こっちこそごめん」

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ナギ(プロフ) - 113の風見さんと景光のやりとりですが、風見さんは景光の上司なので風見さんがタメ語で景光が敬語ですよ! (2022年11月20日 21時) (レス) @page2 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2022年6月8日 11時

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