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「ここ王都エクバターナの守護が此度、私に与えられた任務です。西のルシタニアのみならず東方の国々もこの都を狙っておりますゆえ、油断なりませぬ。それに、Aでは殿下のお相手を務められませぬゆえ」
「別に、務めて欲しいと言った覚えはないのだが……。それに、そんなに忙しいなら私に剣の稽古などつけてくれなくても良いのに……」
「殿下、先程のお言葉をお忘れですか？」
上衣を整えるAの言葉にアルスラーンが一瞬、押し黙る。
「……おぬしもヴァフリーズの稽古を受けてみれば良いのに。そうすれば私の気持ちがわかる」
苦し紛れの言葉にもAは動じなかった。
てきぱきと手を動かしながら微笑む。
「剣以外の稽古ならばこれまでに何度も受けております。ですので、殿下のお気持ちはよくわかりますよ」
「どれもこれもさっぱり上達しなかったがの」
「父上様……それをおっしゃらないでください」
「事実じゃろうて」
はっはっはっ、と笑われる。
事実ゆえ、それ以上言えることがない。
確かに、剣をはじめとした武術全般は習った。
剣も弓も槍も、その他の武術を身に付けようと努力した。
しかし、どれもこれもさっぱり上達せず、なけなしの策で体術を会得するに至ったのだ。
おかげで武器が無くてもある程度は戦えるが、それを言われてはぐうの音も出ない。
無言でいれば、その様子を見ていたアルスラーンがぽつりと言った。
「……本当におぬしらは仲が良いな。そうしていると本当の親子のようだ」
「殿下。Aは私の養女にございます。本当も何もございませんぞ」
「だが、血は繋がっていないのだろう？ 不思議だな。本当の親子以上のようなのに……」
そこに込められた複雑な心情を悟り、Aとヴァフリーズは視線を交わした。
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瑪瑙(プロフ) - カエデさん» お返事が遅くなり申し訳ありません！そう言っていただけてとても嬉しいです(^^) ありがとうございます！！ (2018年1月6日 13時) (
レス) id: 4aa70732e7 (このIDを非表示/違反報告)
カエデ(プロフ) - とても読みやすくて面白かったです！これからも読ませて頂きます！頑張ってくださいd('∀'*) (2018年1月4日 12時) (レス) id: f2c692053c (このIDを非表示/違反報告)
瑪瑙(プロフ) - あんばーるさん» コメントありがとうございます！気付いたらいつの間にかダリューンの物語ができていました…笑 少しずつ更新していきますので、よろしくお願いしますm(__)m (2017年9月1日 13時) (レス) id: 4aa70732e7 (このIDを非表示/違反報告)
あんばーる - アルスラーン戦記好きな者です！ すごく素敵なお話しでした！ダリューン沼は深いのではまっちゃいますよね(*´∀｀) (2017年9月1日 2時) (レス) id: 212817a7b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作成日時：2017年6月21日 22時
