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元より、ダリューンになついていたAは素直にその後に付いて行った。
不思議とダリューンの言葉は信じることができた。
ダリューンは嘘を吐かない。
自分を傷付けはしない。
それだけは確信していた。
ヴァフリーズの養女となった時、初めて出逢った時から、彼は優しかった。
だから、何も怖がることなど何もない。
それからは暇さえあればダリューンに引っ付き、訓練だろうが試合だろうが、可能な限りその傍に居た。
屈強な男の後をちょこちょこと付いて歩く少女の図は、はじめの頃こそ奇妙なものとして見られていたが、やがてすぐに日常の一部に溶け込んだ。
むしろ、そのお陰でAの存在は知られるようになったし、万騎長とも顔を見れば話し掛けられる程度にはなった。
キシュワードがその例である。
元より大将軍の養女というのはそれなりに関心も高い。
興味を示されることに最初は怯えていたが、やがてそれにも慣れた。
そして、そうこうするうちに剣に対する認識が変化し、今では見るだけでは怯えなくなったのである。
手に取ることは無理だが、この国では剣を見ないことの方が難しい。
剣は、人を守るもの。
愛しい日々を守るためのもの。
それを教えられた。教えてくれた。
やがてアルスラーンが王宮に迎えられ、Aも侍女としてその傍に仕えるようになった。
……それから、随分長い時が経ったような気もする。
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瑪瑙(プロフ) - カエデさん» お返事が遅くなり申し訳ありません！そう言っていただけてとても嬉しいです(^^) ありがとうございます！！ (2018年1月6日 13時) (
レス) id: 4aa70732e7 (このIDを非表示/違反報告)
カエデ(プロフ) - とても読みやすくて面白かったです！これからも読ませて頂きます！頑張ってくださいd('∀'*) (2018年1月4日 12時) (レス) id: f2c692053c (このIDを非表示/違反報告)
瑪瑙(プロフ) - あんばーるさん» コメントありがとうございます！気付いたらいつの間にかダリューンの物語ができていました…笑 少しずつ更新していきますので、よろしくお願いしますm(__)m (2017年9月1日 13時) (レス) id: 4aa70732e7 (このIDを非表示/違反報告)
あんばーる - アルスラーン戦記好きな者です！ すごく素敵なお話しでした！ダリューン沼は深いのではまっちゃいますよね(*´∀｀) (2017年9月1日 2時) (レス) id: 212817a7b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作成日時：2017年6月21日 22時
