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とはいえ、ルチルは人間じゃないのだ。このくらいの、量どうってことないのだろう。
ユーリは、まあどうにかなるよとベルをなだめて見せた。
「このくらいで死ぬか」
「むしろ、その程度でくたばられたら困るんですけど。ていうか聞きたいのは人間性の面なんです」
「人間じゃないからな。仕方ない」
微妙にルチルが交わしている。じっと二人のやりとり見ていると、ユーリの前にコップが置かれた。顔を上げれば、穏やかに微笑むカランと視線が絡む。
「ルチルくん、これモヒート。カイピリーニャはユーリちゃんで良かったのよね？」
「ああ、はい。大丈夫です。ありがとうございます」
透明なガラスのコップには透明な飲料が、しゅわしゅわと音をたててあわ立っている。中には、半分に切られたライムが浮かんでいた。
涼しそうな見た目となれない飲み物にユーリが少し、戸惑えばルチルに軽くどつかれた。落ち着けという意味らしい。
「カイピリーニャは本来……蒸留酒、ラム酒が一般的なカクテルだ。だけど、お前は未成年だからな」
「あー、でも、女の子好きそうですよね……うわ、無駄に気が利くところがいらつきますぅ」
「……」
ルチルはベルの言葉が気に入らなかったのか眉根に皺を寄せ大きく溜息をついた。どうやら気に障ったらしい。ベルはケラケラと声を出して、笑って見せた。
「ついでに、ユーリさんの飲んでるカイピリーニャってルチルさんの飲んでるモヒートと同じ種類なんですよ。モヒートには、ミントが入ってるんですけど、カイピリーニャって入ってません。それだけの違いです。でも、その分カイピリーニャはシンプルで飲みやすいんです。ミントが入ると香りがどうしても強くなってしまいますからねー。香料に強いようでしたら、今度モヒートのほうを頼んでみればいいですよぅ」
「へえ。うん、そうするね。ベルくんもルチルもありがとう」
ベルはユーリの言葉にニヘラァと笑みを浮かべ、いいえーと首を振った。一方、ルチルは興味がなくなったのか、そのモヒールを口に運んでいた。
(少し、背伸びした気分だなぁ)
ユーリは苦笑いを零し、そっとそのカイピリーニャを口に運んだ。
「……あ」
「どうですかぁ？ これで、口にあわなかったら笑いますね」
「ベル」
半ば低くなったルチルの声に、ベルはぴたりと動きを止めた。そして、あははと苦笑いをうかべてベルはそっぽを向く。
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音霧想@ホラーゲーム製作中(プロフ) - ちくわのカルパッチョさん» コメントありがとうございます！ 最近、めちゃくちゃになってきて設定が活かしきれてないと反省しておりましたが、嬉しい限りです。まあプロット書かないのが原因なんですが。さて、質問への回答なのですが、４〜５章を予定しています。 (2016年8月17日 22時) (
レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわのカルパッチョ(プロフ) - 前作から読ませて頂いています。こう、詰まった感じの文章が好きです。質問なのですが、これは何章くらいまであるのでしょうか。エンドが気になって夜も眠れません (2016年8月17日 21時) (レス) id: e4960897d7 (このIDを非表示/違反報告)
音霧想@ホラーゲーム製作中(プロフ) - 城山さん» ついでに前のシリーズのほうは読みましたでしょうか。続編なので、そちらを読まなければ、話が繋がりません。 (2016年8月1日 17時) (レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
音霧想@ホラーゲーム製作中(プロフ) - 城山さん» 申し訳ございません。具体的に、どこ辺りが読解できなかったのでしょうか。修正したいのでお願いします。 (2016年8月1日 17時) (レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
城山 - この物語がうまく読解できないです。読んでいて楽しくない…。 (2016年8月1日 17時) (レス) id: 7b615acfcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音霧 想 | 作者ホームページ：現在、花売り少女と時止めさん公式ホームページ建設中
作成日時：2016年7月8日 21時
