焦燥 ページ10
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□side ran
二学期が始まり、周りは本格的に受験に没頭していく中で俺もぼちぼち勉強を始めた頃に“それ”は起こった。
Aは治療によって途中経過は良い方向に転がっていて、その日の放課後も見舞いに行く予定だった。
朝から天気は雨でどんよりして、雨もまあまあ強く降ってて「放課後には止まねぇかな」なんて思いながら窓の外を眺めてた。
3時間目も終了し、10分休憩に入って机に突っ伏す。
「(腹減った)」
そんなことをぼーっと考えていたら「灰谷くん」と女子に声をかけられ、もちろん顔なんて見るのも面倒臭ぇから俺は机に顔を突っ伏したまま。
「彼女さんまだ入院してるって聞いたから…。一緒にお昼ご飯食べない？」
にも関わらず、ペチャクチャ話し出す女子。
それでも俺は無視をし続け「やっぱり無理だよぉ」と、恐らく一緒にいるであろう女友達に話しかける会話が聞こえて胸糞が悪くなる。
つーか、アイツの情報が何でこんなとこにまで回ってくんのかが俺にはわからなかった。
「ねえ！灰谷くん、聞いてる？」
さっきの女とは違う声が聞こえて俺は今度こそブチ切れそうになる。
「(…サボろ)」
話すのだけは絶対ぇ嫌だったから無視を決め込み、席を立ってそのままバックれようとしたその時。
ヴーヴーとポケットから振動が伝わって着信音が聞こえる。
「(竜胆かぁ？)」
俺は電話の相手を勝手に竜胆と決めつけ、表示の確認もせずにそのままポケットに手を突っ込んで通話ボタンを押す。
【なに？竜胆】
そう開口一番に言うと【え？】と返事が聞こえ、そこで相手が竜胆じゃないことに気がつく。
【あ、えと…蘭くんで合ってるわよね…？】
通話の相手は、何故かAの母さんからだった。
「わ…っ」
「びっくりした…！」
俺は思わず突っ伏していた姿勢から起き上がって【すんません、寝ぼけてました】と若干嘘をつきながらも返事をする。
「(…つーか、この女共まだいたのかよ)」
時計を見ればあと3分ほどで次の授業は始まるが、俺にとっての優先事項はンなことよりもこっちだった。
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水原カノ(プロフ) - ブラウンクリームさん» コメントありがとうございます(*'▽'*)♡だいぶ返信が遅くなってしまいすみません（ ; ; ）楽しんでいただけて何よりです〜！ (2022年10月22日 10時) (
レス) id: dc8eb8059d (このIDを非表示/違反報告)
ブラウンクリーム(プロフ) - part1から見ましたけど、涙が出すぎて、鼻づまりがヤヴァイですw いいお話すぎて、夢主ちゃんに病気治って欲しいという一心です ﾋｮｺ(´ω`|壁 (2022年6月18日 23時) (レス) id: 3601d9121e (このIDを非表示/違反報告)
水原カノ(プロフ) - 華さん» 中学生楽しんで〜(*^^*)花粉症辛いですね…。応援よろしくお願いします！ (2022年6月7日 22時) (レス) @page22 id: dc8eb8059d (このIDを非表示/違反報告)
華 - あ、はい！中1です！新しい友達とかいっぱい出来て、ちょー楽しいです！カノさん、体調にはお気を付けて！私は花粉症が…(以下略)応援してます！ (2022年5月12日 23時) (レス) id: a19f9ab121 (このIDを非表示/違反報告)
水原カノ(プロフ) - 華さん» 前作に引き続きコメントありがとうございます！♡中学生…だったかな！？楽しみなことがいっぱいだ〜！これからもよろしくお願いします(*´꒳`*) (2022年5月9日 13時) (レス) id: dc8eb8059d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水原カノ
| 作成日時：2022年4月20日 11時
