42話 ページ44
「そーいえばけーくんのこの写真が原因かどうかも、結局わかんないんでしょー？」
「いや……絶対、……っとは言えねぇけど……でも言えっか。まず間違いなく違うぜ。……これお前に言おうと思ってて忘れてたな。すまんすまん」
「えー？なんでそう言い切れるのー？」
「オレは間違いなくかなり自由のある環境に居たからさ。筋肉も衰えてる部分特にねぇし……人を1人、生きたまま、1年間も、非合意で、運動させるのも怠らず、健康状態に目を配って保管する……そう言うことができちまうノウハウと金のある変態が、どうしてオレを逃すんだ？……オレの性格が気に入らなかったから1年で……っていうのも、オレを逃がす理由にはなんねぇんだよな。そんな奴に人脈がねぇなんて有り得ない話だからな。他に売ればいいし、欲しがる奴が居なかったとしても逃すよか山にでも埋めちまった方が大分いいぜ」
「……」「……」
「……こ、怖い話、……しないでよ」
「ああ、すまんなリドル。大丈夫だぜ、オレ帰ってきてっから」
ぐりぐりとリドルの頭を撫でるAに、トレイは目をやり。
「ならA先輩は……どういう理由だったと考えているんですか？」
「やめろもう先輩って呼ぶな留年してんのバレんだろ。……オレはそうだな……」
「っていうかこれ疑問だったんだけどAちゃん、なんで自分で記憶消したって思ったの？その記憶がそもそも無いのに……」
「んぁ？いやすげぇ綺麗に消えてたから普通に魔法が上手い奴が記憶消したんだろうなと……ちょっと待て」
Aは口に手をやり、焦ったような表情を浮かべ、その後その場でしゃがみ込み、机へ腕と額をやり。
「……どうしたの」
「……あ〜最悪だ……」
「……なんかわかったの、Aちゃん」
Aは大きく、長い溜め息を吐き、立ち上がり。
「トレイ、ケイト……」
「……なんですか？」
「なぁに？」
「……いやありがとうって言おうかと思ったんだがありがたくねぇな。やめとく」
「な、なんだそれは……」「そっか……」
トレイとケイトはそれに苦笑する。Aは机に頬杖をつき、自らを心配そうな表情で見つめるリドルと目を合わせ、再度溜め息を吐き。
「お前はオレになんでも相談してくれて、オレは嬉しいよ」
そう言って、肩を竦めながら、フォークでリドルの持ってきたシチューのブロッコリーを、自らの口へと運んだ。
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功徳(プロフ) - オパールさん» 完結しているのでよろしければ続編に行っていただいて最後まで読んでいただけると嬉しいです🥰 (11月10日 20時) (
レス) id: e0d582f997 (このIDを非表示/違反報告)
オパール - すんごく面白い！です。 (11月10日 20時) (レス) @page50 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
チョコドーナツ(プロフ) - 自分さん» はい！フォロバして頂いてました！こちらこそありがとうございます！テスト期間終わったらどんどん読んでこうと思います(≧▽≦) (2022年7月4日 20時) (レス) id: 915577a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
自分(プロフ) - チョコドーナツさん» ありがとうございます〜恐らくフォロバしていると思います〜引き続きよろしくお願いします〜 (2022年7月4日 8時) (レス) id: a1f82c8f4e (このIDを非表示/違反報告)
チョコドーナツ(プロフ) - 初めましてー！ネッ友からの紹介で殴れ、リドルを少しですが読ませて頂きました！凄く面白いです！あ、Twitterもフォローさせて頂きました！✨ (2022年7月3日 19時) (レス) id: 915577a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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