【ツイステ】殴れ、リドル。《完結済み》

37話 ページ39

その日の寮長会議の席へ、最後に学園長と共に資料を持って入ってきたのは──Aで。


「あー……リドルと話し合った結果、暫くはオレが寮長代理って形になった。……ってかレオナ先輩はまだ寮長をやってるんですか？あなたもうハタチでしょう？」

「お前もさっさと研修行け」

「ふはは、良いねぇ落ち着くよ。……で、そっちの顔ぶれは」


Aに視線を寄越されたのは、2年の寮長たちだ。


「お初にお目に掛かりますA・ローズハートさん。お噂はかねがね。オクタヴィネルのアズール・アーシェングロットと申します」

「リドルのきょうだいか〜！よろしく頼む！オレはカリム・アルアジーム！スカラビア寮長だ！」

「おぉ……そうか、もうオレがリドルのきょうだいって言われんのか……よっしゃ自己紹介ありがとうアズールとカリム。オレはA・ローズハート。まぁなんだ……噂は色々聞いてるだろうが、気安くしてくれ」


Aはそう言い、もう大丈夫だと学園長に視線を流す。


「では今回お集まりいただいたのは──」













「──んじゃ、マレウスにはオレから伝えとくな」


会議が終わった後、とんとん、と資料を整えながらAがそう言うと──アズールのみが、それに少しだけ動揺したような反応を見せた。

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