25話 ページ27
Aが忽然と姿を消したことが明確に発覚したのは、同日の昼頃だった。
彼が教師や身の回りの友人たちに報告をせず、自らの意思で授業に姿を現さないことなど考え難く──しかし、彼の強さを知っている生徒たちは「何か事情があるのだろうがすぐ帰ってくるだろう」と楽観視していた。
Aの行方不明を知ったリドルが、彼が現在自らのユニーク魔法で、魔法を使用できない状態となっていることを、真っ青な顔をしながら慌てて教師陣に報告するまでは。
報告された教師陣も一様に青い顔をし、すぐさま全校生徒総出での捜索が行われた。
「……リドルくん、Aちゃん先輩が居なくなっちゃったの、オレのせいかも」
「……どうし、て」
「オレがマジカメに上げたAちゃんの写真がバズったから……変な気を起こした奴が、一人になるところを狙って……」
リドルの寮生たちの目も気にせず必死に捜索する姿を見てしまえば、表立ってリドルを責めることなど、誰にもできなかった。
その上、Aのことを本当に慕っている寮生たちには、Aがもしもこの状況に居たのなら、絶対にリドルを責めることを許さないだろうという──もしも責めたりなどしようものなら、その生徒をその場で大声で叱りつけ、リドルを責めたことを謝罪させるだろうという、確信があり。
しかし、リドルと寮生を繋ぐ大きな楔の役割を担っていたAが嘗てないレベルの大きなトラブルの際に居ないという事態は、リドルと寮生間に致命的な溝を生んでいた。
「あーあ、こういう時に一番Aちゃん先輩が必要なんじゃん」
リドルの魔法も手足も惜しげもなく使い必死に捜索している様子を背後から眺めながら、マジカメでAの目撃情報を探っているケイトと、寮生たちへ指示を出しながら、なんとか混乱が爆発するのを抑えているトレイ。
しかし、その堤防は何かのきっかけで──いっそ時間が経てば──決壊してしまいそうで。
「……マジでリドルくん守ってあげないと、Aちゃん帰って来た時にめちゃくちゃ怒られるね」
「ああ、そうだな」
「まず相談しろって言って、相談したい時居ないんじゃ困るね。帰ってきたら文句言お」
「はは」
笑い合うケイトとトレイの額には、汗が浮かんでいる。
きっとAは帰って来たら、留守にして心配を掛けたことを、�狄看曚鬚気譴憧鬚靴き瓩箸いΔ海箸魃�さず笑いながら軽く謝罪してくるだろうという予想が、なんとか寮生たちを冷静にさせていた──残念なことに、リドル以外の。
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功徳(プロフ) - オパールさん» 完結しているのでよろしければ続編に行っていただいて最後まで読んでいただけると嬉しいです🥰 (11月10日 20時) (
レス) id: e0d582f997 (このIDを非表示/違反報告)
オパール - すんごく面白い！です。 (11月10日 20時) (レス) @page50 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
チョコドーナツ(プロフ) - 自分さん» はい！フォロバして頂いてました！こちらこそありがとうございます！テスト期間終わったらどんどん読んでこうと思います(≧▽≦) (2022年7月4日 20時) (レス) id: 915577a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
自分(プロフ) - チョコドーナツさん» ありがとうございます〜恐らくフォロバしていると思います〜引き続きよろしくお願いします〜 (2022年7月4日 8時) (レス) id: a1f82c8f4e (このIDを非表示/違反報告)
チョコドーナツ(プロフ) - 初めましてー！ネッ友からの紹介で殴れ、リドルを少しですが読ませて頂きました！凄く面白いです！あ、Twitterもフォローさせて頂きました！✨ (2022年7月3日 19時) (レス) id: 915577a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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