離れて 、お兄【LDH】

Are you kidding me ? ページ16

『 .... ぉ 、おにぃ っ てば !!! 』



ぐっと剛典の胸を押し 、ばっと離れるA



『 さすがに 、冗談キツイよ ... 』



剛典「 ... ん ...ぃし 」



『 え ? 』



剛典「 ごめん 、ちょっと調子に乗ったわぁ 、お酒飲みすぎたかな 」



そう言いながら立ち上がり 、ふらっと浴室へ向かって行った剛典



ばたん 、とドアが閉まり 、再び静寂が走る部屋にAは少し寒気を感じる



『 な 、に ... 、今の 』



今までも抱きしめられたりすることは何回もあった 。でも 、でもあんなに苦しそうに ____ 、






まるで恋人を抱きしめるかのように





『 〜〜〜〜 ｯｯ !!! 』



ぼふっとクッションを床に叩きつけてそのまま崩れ落ちる



『 なん っ で .... !!! こんなドキドキしてるの ___ 』



＊



剛典「 ... Aを東京に連れてきたの 、失敗だったのかもな ... 」





毎日 、愛おしくて愛おしくてたまらない


一番近くにいるのに


一番君のことを知っているのに


一番誰よりも .... 、 好きなのに




剛典「 ﾊｯ ... 馬鹿だろ ... 、俺 ... 」



そう言って自虐的に笑う



剛典「 冗談なんか 、したつもりないんだけど 」



洗面台に両手をつき 、ふと顔を上げる



剛典「 ... なっさけねぇ顔 」



鏡に映る自分に水をかけた

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