救済22 ページ23
柘榴の瞳に魅入られる
自分もこの瞳を持っていたら、あの鬼のそばに置いてもらえたのだろうか
この瞳があれば、仲間を助けられたのだろうかぼんやりと考えながら体の力を抜く
「わざと結界揺らしてまで自分らに知らせるなんて…なぁ？山姥切国広」
その言葉に諦めに似た笑みを浮かべる
「別にあの審神者を殺 しに来たわけじゃない…ただ、話がしたかっただけだ」
明石国行は少し考えたが山姥切国広の上から退くと刀を納めた
「主はんに何かしはったら…問答無用で折りますんでそのつもりで」
そう言って手を差し出し出す
どうやら手を貸してくれるらしい
「…写しなんかにどうこうできる相手じゃない」
その手を取り離の扉に向かう
明石国行が扉の前で止まったどうやら自分で開けろということらしい
深呼吸をして扉を開けて中に入るとそこには鬼の少女が微笑みを浮かべながら座っていた
その両隣に鳴狐と乱藤四郎が座っていた
「何か御用ですか？山姥切国広様」
この娘のおかげでこの離は澄んだ空気を纏っているのかと無意識に強ばっていた体の力を抜く
とても心地いい空間にこの審神者ならば大丈夫だと本能的に理解した
「結界に触れたこと、すまなかった」
そう言うと彼女は気にしていないと笑った
「敵意がないことは分かっていました。国行が手荒な真似をしてしまいまして…申し訳ありません」
そう頭を下げる彼女に驚き目を見開く
鶴丸ではないが…これは驚いた…
「この本丸の刀剣なんだ。あんたがそう言っても本心はわからない。本当に敵意がないのか否か、その判断はあんたの刀に委ねるのが1番だろう」
そう言って布を目元まで引き寄せ俯く山姥切国広に優しく声をかける
「私は簡単には死 にませんから大丈夫ですよ。それに貴方は私のことをこんなにも心配してくださるのですから敵意なんてあるわけがないのです。ありがとうございます」
柔らかい雰囲気が今までの戦場のような空気を緊張感を常に感じていた体に染み渡る
彼女は覚えていないかもしれないけれどあの頃から本当にかわらない
そう思いながら罪悪感を感じていた
ラッキーカラー
あずきいろ
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凛々 - 明石、ここでも寝てるのか...(ToT) (2019年10月24日 16時) (
レス) id: 9f94443348 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！続きが気になります！続き頑張って下さい！ (2018年11月25日 16時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜美舞 - めっちゃ続きが気になります！更新頑張って下さいね！ (2017年2月23日 0時) (レス) id: 5518585154 (このIDを非表示/違反報告)
華杏萌葱(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読んでます！１６話読んで思ったんですが、乱ちゃんの鳴狐の呼び方、違ってませんか…？ばみちゃんにも兄さん付けてるし…。私の思い違いだったらすいません…。これからも更新頑張って下さい！応援してます！！ (2017年2月8日 12時) (レス) id: a23c971960 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅じそつくね | 作成日時：2016年10月7日 2時
