救済19 ページ20
傍らを歩く男士に良いのかと尋ねる。
こちら側につけば最悪もう二度と彼らの元に戻れないかもしれないと伝えた。
それでも彼らは貴方の傍にいると言ってくれた。
離につくと乱藤四郎に突然腕を掴まれ明石国行に肩を固定され鳴狐に髪をはらわれた。
突然の事に驚き固まっていると良かったぁと乱藤四郎から安堵の声
｢血はついてるけど傷は治ってるね。本当に主さん人間じゃないんだね｣
そう言ってガサガサと荷物を漁り自身の内番用のジャージを差し出してとりあえずこれを着てと言った。
確かに血 濡れの着物では見目も悪いし鉄臭さが鼻につく。
言われた通りに着替えようと羽織を脱ぐとちょぃ待ち！と声がかかった。
明石国行が静止の声をあげたのだ。
｢まさか主はん、自分らの前で着替えようとしてはります？｣
その問にこくりと頷くとため息とともにお説教が始まった。
｢ええですか？主はん？あんたうら若き女子なんやから少しは恥じらいっちゅうもんを持ってください。いくら自分らが刀と言えども今は人の身を持ってます。しかも男の身体や。嫁入り前の娘がほいほい肌を見せるもんやない。分かったらこれからは自分らの前で無闇に着替えたりしたらあきまへんえ。もちろん、他の男士の前でもです。……自分ら隣の部屋行きますから着替え終わったら声かけとくれやす｣
あまりの饒舌ぶりに乱藤四郎や鳴狐ですら驚いている。
足元から少し高めの声が話しかけてきた。
どうやらこちらもお説教のようだ。
｢主殿！私からも言わせていただきます！殆どを明石殿が仰って下さいましたが！私のことはともかく！鳴狐は異性と認識してくださいまし！乱殿も見た目は女子に見えますが立派な男士ですぞ！｣
ベシベシと尻尾で足を叩きながら怒っているお供を見て不覚にも可愛いと思ってしまったのは仕方の無い事だろう。
乱藤四郎がとりあえず隣の部屋に行こう？と一言言3人と1匹は部屋から出て言った。
これからは気をつけようと心に決めて今度こそ羽織を脱ぐと巫女服を脱ぐ。
｢結構気に入ってたのに｣
乱藤四郎に借りた内番用の服に着替えて着ていた巫女服と羽織を鬼火で燃やした。
着物など後でいくらでも揃えられる。
今はこの足が動くうちにやるべき事をやってしまわねばなるまい。
そう考え着替えが終わった事を隣の部屋に声をかけて襖を開けた。
そしてこれからどうするかを相談することにした。
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛々 - 明石、ここでも寝てるのか...(ToT) (2019年10月24日 16時) (
レス) id: 9f94443348 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！続きが気になります！続き頑張って下さい！ (2018年11月25日 16時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜美舞 - めっちゃ続きが気になります！更新頑張って下さいね！ (2017年2月23日 0時) (レス) id: 5518585154 (このIDを非表示/違反報告)
華杏萌葱(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読んでます！１６話読んで思ったんですが、乱ちゃんの鳴狐の呼び方、違ってませんか…？ばみちゃんにも兄さん付けてるし…。私の思い違いだったらすいません…。これからも更新頑張って下さい！応援してます！！ (2017年2月8日 12時) (レス) id: a23c971960 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梅じそつくね | 作成日時：2016年10月7日 2時
